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『脳』と聞いて何を思い浮かべますか?
見る、聞く、手足を動かすなど、日ごろ何気なくしていることは、すべて脳がコントロールしています。
脳とはどういうもので、どんな働きをしているのでしょうか。
月刊ニュースがわかるでは、理化学研究所脳神経科学研究センターの藤沢茂義さんが『脳と記憶』について解説します。
生きるのに欠かせない『司令塔』
脳はやわらかい器官です。
まるでパック入りの豆腐のように、脳せきずい液という無色透明の液体につかり、
それを3層の膜と頭の骨が守っています。
大きさはこぶし2つ分くらい、重さは1400グラム前後。
大脳、小脳、脳幹に大きくわけられ、それぞれが違う働きをしています。
中央のイラストの青、紫、オレンジ、緑の部分は、脳の大部分を占める大脳です。
多くの働きを担っている大脳の表面はしわだらけ。
仮にしわを伸ばすと新聞紙1枚分ほどにもなります。
場所によって役割が違う大脳
前頭葉…感じた情報が集まる。考え、計画し、どうするか決める
頭頂葉…空間認識、触覚や痛みを感じる
側頭葉…においを感じる、聞く
後頭葉…見る
大脳から発せられた命令は全身の筋肉に伝わり体が動きます。
大脳はこの他に記憶、感情、言語などに関わるより高度な働きをしています。
記憶って何?

脳の高度な働きの一つが『記憶』。
覚えたり、思い出したりする時、脳のどの部分がどんな働きをしているのでしょうか。
脳は神経細胞とグリア細胞でできている
脳は何でできていると思いますか?
脳は神経細胞(ニューロン)とそれを支えるグリア細胞でできています。
厚さ3~4ミリの大脳皮質に神経細胞が集まり、大脳白質には神経細胞どうしをつなぐ『軸索』がはりめぐらされています。
大脳基底核にも神経細胞が集まった場所があります。
神経細胞が脳の中で手をつなぐようにしてネットワーク(神経回路)を作り、情報を受け取ったり、送ったりしているのです。
覚えたことは神経細胞のネットワークに保存
新しいことを知ると神経回路が変化します。
この変化を『記憶』といい、記憶は大脳皮質の神経回路に書き込まれています。
別々の情報が結びついて新しいことがわかったり、できるようになったりする『学習』も記憶と深く関わっています。
覚えようと繰り返すと、シナプスが大きくなって情報が伝わりやすくなる、
つながり方が変わるといった変化が生じます。
長期記憶は海馬から大脳皮質に
記憶にはいくつもの種類があり、種類によって脳の関わる場所は違います。
例えば経験したことの記憶は、脳の内部にある『海馬』で数日から数週間記憶され
それが大脳皮質に送られます。
一方体が覚える記憶は、主に小脳と大脳基底核に保存されます。
本誌では記憶力アップのコツや、好き・嫌いと脳の関係なども解説されています!
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