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Netflixなどの動画配信サービスによって韓国ドラマは日常的コンテンツになりました。
『真珠とダイヤモンド』などの作品があり、
現代社会を鋭くえぐる作品を発表しつづける小説家の桐野夏生さんも
“韓国ドラマ沼”にハマったひとり。
K-POPなどの韓流カルチャーを日本に紹介し続けてきた古家正亨さんとともに、
韓国ドラマの魅力、日韓文化などについて語っています。
韓国ドラマは展開が面白くて目が離せない
古家正亨:桐野さんは、なぜ韓国ドラマにハマるようになったのですか。
桐野夏生:もともと韓国ドラマには興味がなかったのですが、コロナ禍で会合や食事会がなくなり、ずっと家で仕事している時に、『愛の不時着』の評判がいいので試しに観てみたんです。そしたら、ヒョンビンのあまりのカッコよさに衝撃を受け、沼にハマりました。
その後、ヒョンビンの出演作や話題のドラマをかなり観ました。物語が面白いし、ドラマだからといって綺麗ごとにもしない。韓流の実力に感心しました。
古家正亨:2000年代前半のドラマ『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督は、山口百恵さんが出演していた『赤いシリーズ』が大好きと公言していることもあって、やはりどこか“大映ドラマ的”なんですね。その当時と比べると、韓国ドラマもガラリと変わりました。
桐野夏生:『トキメキ☆成均館スキャンダル』というドラマを編集者に勧められて観たのですが、題名に☆印がついているから、なかなか手が出せなかったんです。でも観てみたら展開が面白くて目が離せないし、テーマ性も今日的だし、俳優の演技力もみな高くて感心しました。
その時、この色っぽい人は誰だろう?と思って気になった人がユチョンでした。それからユチョンの「推し」になってしまい(笑)。今年1月にユチョンのファンミーティングが日本であったので、行ってきました。
ファンミーティングという韓流独特の文化
古家正亨:ファンミーティングといえば、今でこそ日本でも「ファンミ」という公称でよく知られていますが、最初は「ファンが集まって、どんな打ち合わせをするんだ?」っていう感じのイメージでした。K-POPあるいは韓流独特の文化ですよね。
私が本格的に携わったのは2003年のペ・ヨンジュンさんのファンミーティングが最初でした。その後のいろんなアーティストの司会をさせていただいていますが、いかがでしたか。
桐野夏生:私はファンミーティングという言葉さえも知らなかったんです。実際に参加してみたら、簡単なゲームをしたり問答したりの素人っぽいノリに少し驚きました。また、バックバンドではなくてカラオケというのもショッキングでしたが、アイドルもファンもみな、楽しそうだったのが印象的です。
日本では「お客様は神様」
韓国では「お客様は家族」
古家正亨:韓国と日本では、芸能人とファンとの“近さ”、距離感がまったく違うんです。
日本には「お客様は神様です」という言葉がありますが、韓国に行くと、「お客様は家族です」というスローガンが百貨店など至る所に掲げられています。神様と家族って、大違いですよね。
日本のスターは手の届かないイメージですが、韓国では家族と一緒でその距離感が近いんです。
韓国では、以前は芸能事務所によるファンクラブ組織がなかったので、ファンがお金を出し合ってイベントを開き、そこに普段着姿のスターが来てファンと一緒に楽しい時間を過ごす、というのがそもそものファンミーティングの成り立ちでした。ファンが作る家庭的なイベントですから、興行イベントとして見ると文化祭的な手作り感覚なんですよね。
桐野夏生:学芸会的手作り感が親近感を増すのだと思います。
私はユチョンのファンミーティングの一部と二部両方に参加したんです。なぜかというと、最後にユチョンがポスターを手渡してくれるというものですから。二時間近く列に並びましたが、最後に生ユチョンと会えて、本当に感激しました。これならまた来ようと(笑)。
本誌では、韓国と日本の芸能人とファンの距離感や、俳優の演技力などについても語られています。
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