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仏教の核心…『人は必ず死ぬ』ということ
50歳は人生の折り返し点。
若い時と異なり、自分の周りで肉親、恩師、友人の『死』を直面することが多くなるでしょう。
『人は必ず死ぬ』
この不可避な事実と直面する年齢だからこそ、仏教の大きなテーマに触れる意義があるのではないでしょうか。
死は恐怖。
自分が絶対的虚無の中に消える恐怖です。
しかし、仏教とは死の恐怖を和らげる2000年に渡る知恵です。
『生者必滅(しょうじゃひつめつ)』という真理に目覚めることが
『悟り』の入り口だとする仏教にとことん触れてみましょう。
一個人では、50歳からの仏教入門が特集されています。
その中から、宗教学者・島田裕巳さんへのQ&Aをピックアップします。
日本の仏教の特徴を教えてください!
日本の仏教の特徴を教えてください!
「釈迦が実在したかどうかもわかっていないんですが、実は、日本に仏教徒という人はいないんですね。
日本では、自分は仏教とだという自覚を持っている人でも、『うちは浄土真宗です』『うちは真言宗です』というようにどの宗派に自分の家が属しているかに重きが置かれています。宗派が表に出ているのは、日本の仏教の大きな特徴です。
宗派は中国でできたものですが、それが固定化され、どこかの宗派の寺の壇家になるという形をとっているのはおそらく日本だけではないでしょうか」
各宗派でとかれているのは
釈迦の教えではなく『宗祖の教え』
「宗派があるということは、その宗派の宗祖がいるということです。各宗派でとかれているのは、釈迦の教えではなく、『宗祖の教え』なのです。
宗祖の生涯や教えについてはさまざまな形で説かれていますが、大元にいるはずの釈迦の生涯や教えということになると、それぞれの宗派でほとんど説かれることはありません。これはイエス・キリストが中心にいるキリスト教では考えられないことです。考えてみれば、不思議なことです。
そのため宗派によって信仰の内容が異なります。つまり、現在の13宗派を通して多様な信仰が日本中に広がったのです」
釈迦と宗祖は必ずしもつながっていない
「では、各宗派が追求しているのはいったい何でしょうか。
それぞれの経典に基づいた信仰世界です。
親鸞の浄土真宗ならば、『浄土三部経』で説かれていることに教えの中心が置かれていますよね。しかし、例えば、原始仏教のなかには西方極楽浄土に往生するなどという考え方はありません。もちろん、そもそも仏典に書かれていることは釈迦の教えが前提とされておりますが、特定の仏典の世界を掘り下げることは、各宗祖が成したことです。
その内容に関して言えば、釈迦と宗祖は必ずしもつながっていないわけです。ただそれによって宗派の教えに個性が生まれ、仏教の世界に多様性が導入された。これが日本の仏教の特徴だと考えて良いのです」
本誌では日本で仏教が広がった理由なども語られています。
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