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離婚するほどでもないが、一緒には住みたくない。
あるいはお互いに干渉せずにそれぞれの人生を送りたい。
さまざまな理由で『卒婚』『つかず離れず婚』を選ぶ人、望む人が増えています。
夫婦それぞれのカタチから見えてくるものは何なのでしょうか。
サンデー毎日では、『卒婚』という現代夫婦のカタチを特集しています。
『卒婚』肯定派が増加中
『亭主元気で留守がいい』
CMで話題となったこのフレーズ。
37年もの時を経て、今は「亭主元気で別居がいい」ともいえる時代になりました。
そして生まれたのが『卒婚』というスタイルです。
『つかず離れず婚』とか、住まいを別にするところから『別住』ともいいます。
女性だけでなく男性も望む人が増えています。
明治安田生活福祉研究所(現・明治安田総合研究所)が2018年に行った結婚に関する意識調査によると、
卒婚に関する印象は、年齢が高くなるほど肯定的で、60代前半男性が61.4%、女性78.7%。
また、株式会社ハルメクが21年に読者150人に行ったインターネットアンケートでは、
『卒婚実行中』が15.5%、『実践したい』が19.4%、『まあまあ実践したい』が31.8%でした。
実行中が2割弱もいて、そのうえ半数以上が卒婚に興味があるという結果。
中高年になっても、いや中高年になったからこそ夫や妻から解放され、
自分の人生を歩くためにも、別々の場所で生きたいと考えるのでしょうか。
僕は一人暮らしが好き、それだけなんです
漫画家の弘兼憲史さん(76)は『別居』を貫いています。
結婚は43年前。
互いに別々の住まいを持ち、自由に暮らしているそう。
「『一人暮らしパラダイス』という本も出すほど、もともと一人暮らしが性に合っている。人といると気を遣ってとても疲れてしまう。一人でいる方が楽というのは昔から。『つかず離れず』という婚姻スタイルも、もとを正せば僕は一人暮らしが好き。それだけなんです」
二人ともそれぞれ一軒家に暮らしています。
しかし歳を重ねてその形が変わってきました。
「妻が娘夫婦と、私が息子夫婦と同居することになりました。月に数回は、息子夫婦や娘夫婦と妻の家族みんなが集まる機会を持ちます。こういう距離感が楽です」
互いの人生と時間を尊重したスタイル。
息子夫婦との同居といっても玄関も別の完全な二世帯住宅。
あまり顔を合わせることもないといいます。
「メリットがあるとすれば、孤独死を避けられるというぐらい」
そして、同世代に向けてこう話します。
「年を取ったら、いろんなことが面倒くさいというふうになりますよね。そうなってくると、やはり今までとは違う生き方があるのではないでしょうか。気楽に自分一人で暮らしたい、と望む人は世の中にいっぱいいると思います。
例えば家の近くに6畳一間のマンションを借りて寝泊まりする。これも別荘。気持ちもリセットできてよいと思います」
自分のプライベート空間を持つことで、家族や夫婦間の日ごろの気遣いから離れることができるといいます。
それができなければ、住まいの中に、自分部屋を確保がおすすめ。
本誌では、他にも『別居』『つかず離れず婚』をしている方達のお話が掲載されています。
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