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夫に先立たれ、ひとりになったらどうしよう。
ひとり暮らしなんて未経験。
寂しさに耐えられる?
病気やトラブル、自分ひとりで乗り切れるかしら。
友達も少なく近所づき合いもなし。
孤独を感じる。
新しい友達をつくりたいけど、どうしたらいい?
ひとりで出かけたり、行動するのが苦手。
ひとりの時間を楽しむにはどうしたら?
今号のゆうゆうでは、60歳以降に感じる『孤独』『健康』『お金』への不安を少しでも和らげる特集が組まれています。
今回はその中から『孤独』からひとりでも楽しく心豊かに生きるヒントについてピックアップします。
ゆうゆう世代こそ孤独から多くを学ぶ

コロナ禍では、「ひとりでいる」ことを求められ、「孤独」が辛いと感じる人も増えました。
「孤独に追い込まれるのではなく、孤独を楽しむチャンスと考えよう」
そう語るのは医師の鎌田實さん。
不安を勇気に変える言葉をいただいています。

孤独という言葉にはマイナスのイメージがつきまといます。
しかし鎌田實さんは「孤独には、よい孤独と悪い孤独があるんです」と話します。
「望まない孤独の中にいると『孤独は寂しい』『孤独はよくない』と、孤独の悪い面ばかりが見えてきます。一方で、見方を変えると孤独は自分と向き合う時間であり、人の顔色をうかがうことなく好きなことができる時間でもあります。『コロナで会えないけれど、その分ひとりの時間を充実させよう』と孤独を楽しむ気持ちになれれば、孤独にはいいことがたくさんあるのです」
鎌田さんは、特にゆうゆう世代の女性たちにこそ、孤独を楽しむ習慣をつけてほしいと言います。
「夫のため、子どものため、友達とのいい関係のために自分を押し殺してきた人は多いと思うんです。それが悪いとは言いませんが、子どもが成長し夫が定年退職したらもう『誰かのために』と考えすぎなくていいはず。自分は何がしたいのか、どう生きたいのか、家族や友人の視点ではなく自分だけの視点でとらえてください。世の中の見え方、自分自身の見え方が変わります」
本来の自分らしさを見つめ直し、「私はこうしたい」と自己決定する力をもつことを、
鎌田さんは『ソロ立ち』と呼びます。
長く地域医療に奔走し、さまざまな患者さんの人生、そして死と出合う中で、
鎌田さんはソロ立ちの重要性を痛感してきました。
「命の最期は個人戦です。どんなに仲の良い夫婦でも、亡くなるときはひとり。夫婦だから親子だから、最期は何とかしてくれるだろうなんて思っちゃいけません。
病気になったらどんな治療を受けたいか、どこでどんな最期を迎えたいか、自分で選び取ることが大切なのです。最期に『自分の人生を生き切った』と思うためにもソロ立ちは大切です」
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