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教育現場が劇的に変化しています。
『やり遂げる』『深く考える』『仲間と協調する』などの“人間力”を養う私学が人気です。
理系優位は継続し、美術系人材は引く手あまた。
インターナショナル校との連携など国際化も加速。
受験市場はいやが応でも影響を受けています。
今回週刊エコノミストで特集されている『学校激変 暗記から探究へ』をピックアップします。
社会人の父母が影響
中学受験を志す家庭は、その学費を用意できる世帯年収の必要性もあり、多くは共働きです。
かつて父親の収入を母親がパートで補うケースもありましたが、
近年は両親の収入が『メインエンジン』になります。
そのため社会の変化が両親を通し家庭に入ります。
父親のみが社会との接点という時代ではありません。
両親とも社会、会社や所属組織の変化を痛感しています。
それは『上意下達型組織』から『グループワーク』『プロジェクト型』の働き方への変化です。
上長支持で受動的に働くのではなく、チームの中で助け合い、業務を遂行するよう組織は変化してしまいました。
こうした組織で大事なのは『人の話を聞く』『やり遂げる』『深く考える』『仲間と協調する』などです。
この能力は、教科教育などの『認知スキル』ではなく、『非認知スキル』で、近年重視されています。
私学では教科教育以外に、クラブや学校行事などで非認知スキルを培ってきました。
近年、保護者も非認知スキルの大事さを社会で実感、学習だけではなく
クラブや学校行事も充実した『バランス型私学』を選ぶ傾向が強まりました。
理系優位の流れ

私学では『カリキュラムの前倒し』が終息を迎えています。
かつては『中高6年間を高2までに終了、残りの1年間は予備校的に学ぶ』が主流でしたが
この先取りの弊害が顕著化しました。
大事なのは高3卒業段階で学力が身に付くこと。
無理に急がず各校のレベルに合わせ、理解に時間のかかる単元はゆっくりと。
数学は無理に先取りすると『数学嫌い』となり、生徒の将来に禍根を残します。
大事なのは文理融合の力で、数学嫌い、理科嫌いを防ぐことが肝要です。
近年『先取り』より重視されるのが『進路探し』。
自分がどの学問領域を学びたいかを考え始めるのは、だいたい中3。
中3から考え始めると、入試対策に入る高3の手前の高2まで3年あり、
『学問領域』→『学部・学科選び』→『大学名』と、豊富な選択肢から選べます。
さらに近年『大学に触れる』ことを目的に、私学と他法人の大学による高大連携が盛んです。
最近理系大学との連携が目立ちます。
連携内容は大学訪問、出前授業、そして合同探究などですが、
特に理系大学で、実際の研究施設などを見て、体験し、宇宙工学や医学などの授業を受けると、
将来の動機が湧き上がります。
さらに私学の高大連携は中学から参加でき、中3は多くが参加します。
この『中3から』がポイント。
高校以降、理数を学び続ける強い動機になるのです。
また高大連携で、『大学の実際』を見ることにより、
世間の難関大のくくり『早稲田、慶應、上智』『MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)』
などにない大学の良さに気がつき、選び方が豊かになります。
さらに社会でも理系を求める傾向が強まり、理系大学を訪ねると、
求人率の高さや卒業生の活躍も目にして理系への動機が高まります。
こうした状況を受け、近年は女子の理系率の上昇が著しいです。
男女校、共学校の理系率のグラフをみると、2023年は女子校の理系率が3割突破しています。
東京工業大学や東京理科大学など、理系大学での相次ぐ女子枠新設もあり、
文理の男女差は急速に解消されるでしょう。
本誌では、教育の変化についてさらに詳しくお読みいただけます。
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