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移住、開業、趣味……
各分野で老後を狂ったように充実して楽しむクレイジー老人たち。
彼らの清々しいほどに振り切った生き様には、
人生100年時代を後悔なく生きるための秘訣が隠されているのでしょうか。
SPA!では老後時間を楽しく生きる高齢者について特集しています。
還暦を機に離島移住
未経験ながら家も道も一人で手作り
「喧騒を離れて、いつかは島でのんびり暮らしたい……」
そんな一度は思い描きそうな夢物語を“還暦”を機に実現させたのが『佐久島クレイ爺』こと柴田善次さん、75歳。
「愛知県の離島に人口200人にも満たない『佐久島』っていうところがあるんだけど、そこの土地を買ってログハウスを造ろうとしたいんだよね。もう15年になるかな」
これまで2つの会社を起業し、仕事に人生を捧げてきたという柴田さん。
若い頃から「海の近くに住む」ことに憧れ、
社会でいう定年を迎えた70歳のタイミングで、一人で島での生活にシフトしていきました。
「家から毎週末、車とフェリーで3時間かけて島に通っていたね。人が少ないっていうのもあるから敷地は荒れ放題で、まずは開墾するところからスタート。ヤフオクで落とした重機を乗り回したり、乗用草刈機を使ったりして、ほぼ一人で1年がかりでログハウスを完成させた。途中、200kgぐらいある木材を、ロープを使いながら屋根まで持ち上げる作業があって……さすがにあれば体がキツかった(笑)」
建築業の経験がないにも関わらず、ログハウスを一人で建てるのもなかなかの『クレイ爺』ですが、
そのほかにも一人で手がけたものが数多くあります。
「まずは材料を運ぶための『道』を造ったね。あとは、雨でも焼けるように小屋付きで作ったピザ窯、島の海岸からユンボで石を持ってきて造った岩風呂、パッションフルーツやブラックベリーが収穫できる農園、モアイの彫刻なんかも造った。300坪ほどの土地を購入したのもあって、『何か作りたい』と思ったときにすぐ実践できるのがいいね」
今後は体力次第ですが、孫と楽しめるツリーハウス造りやヤギやロバといった動物の飼育など
意欲は尽きないといいます。
「『もう定年後に何をするか決めておく』ということが大事。退職まで目いっぱい仕事を頑張って、その後から何か始めようとしたところで、気力も体力もついてこない。今のうちからプランをしっかり考えておくこと。やりたいことがある人生が一番幸せだと思うよ」
『クレイジー』と思われる生き方にこそ、我々の求める充足感があるのかもしれません。
本誌では他にも老後時間を楽しむ方達を紹介しています。
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