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多忙すぎる仕事に、些細な家庭問題、複雑化する人間関係の構築と現代社会はストレスフルな要因に取り囲まれています。
そんな窮地を救うのが「脳内麻薬」です。
この、「脳内麻薬」は、ストレスを軽減し、やる気とリラックス効果を生み出します。
今号のSPA!では、日常生活のちょっとした行動で脳汁を出す100の方法を紹介しています。
脳内麻薬の5大成分とは?
ストレス軽減・やる気UPの秘密を徹底解説
いまブームのサウナで味わえる「整う」の境地。
高温のサウナ室と水風呂を行き来する温冷浴が交感神経と副交感神経を切り替え、一種のトランス状態をもたらすとされます。
このとき大量に分泌されているのがβ-エンドルフィンと呼ばれる神経伝達物質。
いわゆる脳内麻薬と呼ばれるもので、実にモルヒネの6.5倍の鎮痛作用を生むといわれている非常に強力なものなのです。
精神科医の山下悠毅氏はこうした脳内麻薬について次のように語ります。
「脳内麻薬と呼ばれるこれらの神経伝達物質は変化する環境に適応し、体を正常に保つために存在しています。その中でも、鎮痛作用と集中力を高めるβ-エンドルフィン、平常心を保つセロトニン、モチベーションを爆上げするドーパミン、ストレスを軽減するオキシトシン、疲労回復に役立つアドレナリン&ノルアドレナリンの5つが主な脳内麻薬。
これらをうまく分泌させることで、さまざまな環境に対応できるのです。たとえば仕事で行き詰ったときにおすすめなのはドーパミン。
難しい仕事を前にしても、やる気をみなぎらせ、力強く背中を押してくれます。そして進むべき道筋が見えたらβ-エンドルフィンの力で集中状態を持続させ、能率を上げれば、一気に片づけることが可能になるでしょう」
脳内麻薬の使いすぎは危険?
効果的な分泌コントロール法とその落とし穴
嬉しいことに脳内麻薬は自ら調整することが可能だそう。
「ただし脳内麻薬の効能はあくまで一時的。分泌量には限界がありますし、耐性があるため、乱発は依存のリスクを高めることにつながります。
また、すべての能力を一度に増やすことは不可能。シーソーのようなもので一つを増やすと別の物質が減少する、トレードオフの関係なのです」。
あくまでスイッチのように必要な場面でオンとオフを切り替えて、それぞれの脳内麻薬のバランスをコントロールすることが大切ということです。
本誌ではさらに、記事の続きと5つの成分の効能がご覧いただけます。
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