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日々何気なく行なっている、“想いを伝える”というアクション。
感謝や好意はもちろん、時にはちょっとした要望を伝えることも。
少しの心がけで、周りの人との関係が大きく変わるかもしれません。
今の時代に合った、あなたらしい“想いの伝え方”を考えてみませんか。
今号のananにて特集されている、『想いの伝え方』から仕事でもプライベートでも使える、『伝える力』を磨く基本のキ、をピックアップします。
仕事でもプライベートでも使える
『伝える力』を磨く基本のキ

毎日何気なく行なっている「伝える」行為ですが、実は、奥深いアクション。
今回は「言葉」と「話し方」に関する、基本のポイントを紹介。
オンオフ問わず活かせるので、今日から早速生活に取り入れてみましょう。
準備と実践の繰り返しで伝える力は格段に向上!
解説はスピーチライター・スピーチトレーナーの日向優理子さん。
「伝える力」とは、自分の考えを言語化する能力。
スピーチライターの日向さん曰く、伝える力は、人間関係を円滑にするうえでのカギになるといいます。
「自分の考えを的確に伝えられれば、お互いの認識に齟齬がなくなり、健全なコミュニケーションがとれると思います。また、感情の共有にもつながり、深い関係性を築けるでしょう」
今回、日向さんに指南してもらうのは、「言葉」と「話し方」という2つの軸からアプローチする、伝える力の磨き方。
「まずは、それぞれのポイントを理解すること。そのうえで話す内容をしっかり把握し、実践に挑んでください。準備と実践の繰り返しで、伝える力は磨かれます。このメソッドは、プレゼンなど、仕事の場面で最も効果を発揮。ほかにも友人に何かをおすすめしたい時など、さまざまな場面で応用できますよ」
LESSON【言葉編】
伝える力を磨く2つの軸のうち、言葉編では、伝えたいことを言語化する方法や、相手にわかりやすく伝わるような話の構成の仕方など、言語情報全般についてレクチャー。
3つのポイントで、伝える力をロジカルに身につけましょう。
《POINT-1》『話す目的』を明確にする
最初に考えるべきことは、「話す目的」。
「これが明確でないと、何を言いたいのか相手に伝わらないと言う自体に陥りがち。目的は具体的な内容はもちろん、『信頼できる人に思われたい』など抽象的でもOK。
目的が定ったら『コアメッセージ』を作りましょう。コアメッセージは、話の中で一番伝えたいポイントで、わかりやすく端的な言葉で表現することが重要です」
《POINT-2》「対象者」を分析&照準を定める
次に必要なのは、相手の属性や状況、知識量を見定めること。
「例えば、職場の同僚など共通認識のある相手には専門的な話をしても通じますが、そうでない相手に同じ話し方をしても伝わりません。相手に合わせて話の難易度を設定します。
また、相手に親しみを持ってもらいたい時は自分の『ストーリー』を、客観的な話をして説得したい時は『ファクト』を意識して」
《POINT-3》一文は短く、順番も意識して
一文とは、話し始めから句点までのこと。
「話し言葉は一文が長いほど伝わりにくく、短いほど伝わりやすくなります。一文の長さは50文字前後を意識しましょう。
また、文章の構成を考えるうえで大切なのが、話す順番です。例えば、結論を最後に話すか、あるいは最初に話すかによって印象が異なります。時と場合により順番を入れ替えることが有効です」
本誌ではそれぞれのポイントをさらに例を加えて解説しています。
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