親と縁を切る人が急増中…親の介護で心が折れる前に“代行業者”を利用する人も

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「親の面倒は子が見るもの」という価値観が、私たちを苦しめる…。

求められる仕送り、消耗する介護に、心身の疲労が蓄積し、もう疲れたと自ら望んで家族関係をフェードアウトする人々が増加中です。

SPA!では、その切実な胸の内を聞いています。

 

代行業者まで存在!
親と縁を切る人が急増

 

「父を見送った心境ですか?怒られるかもしれませんが『すがすがしい』です……」

 

そう現在の気持ちを語るのは、東京都内で暮らす会社員の佐々木武文さん(仮名・50歳)。

この取材を行った2月上旬、彼の実父(78歳)は老衰で亡くなったのです。

そんな父に、長年振り回されてきました…。

 

関東近郊の一軒家で、父は会社員、母は専業主婦、言わば“一般的”な核家族で育ってきた佐々木さん。

しかし、幼少期から「父とは折り合いがよくなかった」と話します。

 

「父は頑固で融通が利かない性分。母が入院したときも、なんだかんだと理由をつけて、一度も病室を訪れようとはしませんでした」

 

佐々木さんは結婚後、実家を離れなるべく接触は避けていましたが…23年12月、母が亡くなってしまいます。

佐々木さんが仕事に行く時に忙しい、48歳のときのことでした。

 

認知症だった父の暴言
心が壊れそうになる

 

「父が軽い認知症とは知っていて、自立できるだろうかと話し合いに行ったら……。運転免許証の期限は切れ、マイナンバーカードも持っていなかったんです。『役所に作りに行こうか?』と勧めると、『お前、そのカードで俺のカネを引き出すんだろ?』とすごまれた。別の日にはヘルパーサービスの話をしている最中、激高して『お前、俺のこと舐めてるだろ。刺すぞ』とも……」

 

そして昨年のこと。

 

「仕事中、父が体調を崩して救急病院に搬送されたと連絡がきました。行政の担当者と入院手続きなど平日・休日を問わずやりとりするなかで、急に『なんで、あんなヤツのために頑張らなきゃいけないのか……』と糸がと切れる感覚がありました」

 

佐々木さんは「親との縁を完全に切ろう」と、以降の手続きを親の終活全般の代行サービスを行う一般社団法人『LMN』に一任しました。

 

同団体では入会時に「登録・ライフコンサルティング代金」(44万円)と、緊急時の連絡や、家族が亡くなったときの搬送手続きなどを請け負う「身元引受料」(11万円)の契約が必須、2つを合わせた計55万円が基本料金となります。

さらに病院への通院同行や施設入所の手続き代行など、別途業務が発生した場合は、各回1万1000円の実費を支払う仕組みですが、佐々木さんは、「亡くなるまで緊急のサポート以外は不要」と伝えていたので追加料金は発生しませんでした。

 


 

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