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大阪がいま、大きく動き出しています。
梅田の駅前の一等地に緑豊かな憩いの場を設けた『グラングリーン大阪』に象徴されるよう、アートスポットや飲食街に新しい人の流れが生まれるとともに、都市のあり方そのものを問うような取り組みも始まっています。
一方で、「私を育ててくれたのは大阪の街と人です」と、建築家の安藤忠雄さんが口にするように、大阪は“人情の街”であり、市井の人々が自分たちの手で街をつくってきた歴史があります。
今号のPenでは、最新の旬なエリアから、名建築やローカルフードまで、“いま”だからこそ出会える大阪の魅力を特集しています。
今回は『グラングリーン大阪』の大きなシンボルとなる『大屋根施設』を設計したSANAAのインタビュー記事をピックアップします。
都市のあり方を問う
グラングリーン大阪の誕生

大阪の玄関口であるJR大阪駅の駅前を舞台に、『うめきた2期地区開発』として進む都市の再開発プロジェクト『グラングリーン大阪』。
2024年9月に一部先行開業し、27年の全面開業に向けて躍動するように変化が起きています。
およそ4.5ヘクタールにおよぶ広大な『うめきた公園』を中心に、商業施設、ホテル、オフィス、住宅が融合し、関西圏全体にインパクトを与える新たなビジネスと生活の拠点になっているのです。
この開発は、13年開業のグランフロント大阪(うめきた1期)に続くもので、『大阪最後の一等地』と呼ばれた大阪駅北側の旧梅田貸物駅跡地(約24ヘクタール)という立地のポテンシャルを活かし、グランフロント大阪(1期)とグラングリーン大阪(2期)による『うめきた開発』として官民一体となって進められています。
自然豊かな『うめきた公園』と大阪駅をつなぐ役割を担ったのは建築ユニットSANAA(妹島和世さん+西沢立衛さん)です。
SANAAは都市と自然をつなぐ象徴的な空間として『大屋根施設』を設計。
緩やかな自由曲面の大屋根は公園の景観と調和しながら、街のシンボルとなり、多くの人々が集う場となっています。
3月には南館がオープンし、注目の商業施設やホテルが稼働予定。
都市と自然が調和する新たな街として大阪に活力を与えています。
SANAAに訊く
大阪の街への提案と新しい都市体験

まずは大屋根の設計テーマと都市への提案を教えてください。
妹島:ここが大きな緑の場所になるといいなと思っていました。私たちは、グラングリーン大阪では大屋根の計画に関わっていますが、こうした方向性は計画当初からあったと思います。
西沢:『圧倒的な緑』という言葉を市が打ち出していました。梅田の古地図を見た時、氾濫や治水があったのでしょう、河川の位置が時代によって違い、滝のように広がっているのがすごく綺麗で、それがいまの大屋根が描く自由曲線のイメージにつながりました。
海が近く自然が豊かだった場所を、大阪の人々がたくましく開拓していった。そんな過去を振り返りながら『自然と人工』『公共の空間』がテーマとなりました。
設計にあたっては、大阪駅から公園へアプローチする入り口的な位置ということもあり、ゲートとイベントスペースにもなる空間という機能が求められました。照明設備などを吊れるように天井は高く、芝生に対して開かれ、ゲートにもなる、という要望を捉えました。
本誌では、さらにお二人のインタビューをお読みいただけます。
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