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3月10日、受験生と学歴界隈が最も熱狂する日が今年もやってきました。
この日は、東大をはじめとする国内トップ大学の合格発表が行われ、各進学校の実力が明らかになる運命の日。
今年の東大合格ランキングでは、例年どおり開成高校が首位をキープする一方、公立進学校の健闘が際立ちました。
都立日比谷高校や横浜翠嵐高校、浦和高校といった名門公立校が躍進し、私立名門との競争が激化。
果たして進学校の勢力図に変化は訪れたのか?
今号のサンデー毎日では、東大・京大合格者数TOP20を受験・学歴研究家の伊藤滉一郎氏が徹底解説しています。
難関大、合格者が増えた注目高校
<文・伊藤滉一郎>
3月10日。
一般的に見ればただの365日のうちの1日に過ぎないが、我々が生息する受験界隈にとっては大きな意味を持つ特別な1日である。
国公立大学の合格発表の大詰めであり、国内最難関の東京大を始め、京都大、名古屋大など名だたる名門大学の合格発表が行われ、数多の受験生と学歴界隈の人たちが一喜一憂する日だ。
今年の3月10日は一体、どんな進学校が私たちを熱狂させたのだろうか。
今年のランキングで何より目を引くのが、公立進学校の健闘ぶりである。
まず、東大のランキングを見ていくと、首位には相変わらず開成高校が君臨し、次点で聖光学院、麻布と首都圏の中高一貫男子校が続く。
そして4番手には、なんと公立の星・都立日比谷高校がランクイン(81人)するのだ。
さらに神奈川県立横浜翠嵐高校も74人の合格者を叩き出しており、業界を震撼させた。埼玉県立浦和高校も2年連続で41人超の合格者を出している。
中でも日比谷高校の栄枯盛衰ぶりは大変興味深い。
「一中→一高→帝大」というのは、戦前のエリートコースの代名詞であった。
一高は東大教養学部前期課そして一中は都立日比谷高校のことを指している。一中は戦後に日比谷高校となったあとも、圧倒的進学校として全国に名を轟かせることになる。
1960年代以前の日比谷は東大合格者数で開成や灘といった私立校を大きく突き放し、不動のトップをキープしていた(最高は64年の193人)。
ところが、67年に学区内の複数の高校をグループ化して志願させる「学校群制度」が導入されると、進学実績は下がっていく。
93年には東大合格者が1人にまで減少し、OBOGからは落胆の声が上がっていた。
「日比谷冬の時代」がしばらく続いたが、2003年に学区制も撤廃され、そこから進学実績は徐々に上向き始め、今回およそ半世紀ぶりの80人超えを達成したのだ。
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