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ペットを家族の一員として暮らしている家庭は珍しくありません。
身近な動物との関わりが幸福感の向上に寄与することは、容易に想像できます。
では、子育て世帯にとってペットを飼うことにはどのような影響があるのでしょうか。
FQ JAPANでは、『ペットとの関わりが子どもにもたらすメリットと注意点』について特集しています。
ペットとの関わりが人間にもたらすものとは
文:木村悦子
ペットと子育ては相性が良いのだろうか。
ペットが家族にもたらすメリットや課題、ペットを取り巻く最新事情も解説したい。
東京農業大学教授で、動物介在教育・療法学会の理事長を務める土田あさみ先生にお話を伺った。
「欧米では、ペットとの関わりが人間の精神的な健康に良い影響を与えることが古くから認知されてきました。盲導犬や介在犬など、特別な役割を果たす動物だけでなく、一般的なペットも人間のストレスを軽減したり、自己肯定感を高めたりしてくれます。
日本でも、2000年代以降くらいから、教育的・精神的な理由でペットを飼う方が増えてきました」
とはいえ、欧米と日本では、パパ・ママの働き方をはじめとした社会構造の違いや、土地の広さなどの物理的な環境の違いもある。
日本の子育て世帯に合ったペットとの関わり方を考える必要がありそうだ。
ペットが子どもの情操を育むというのは大きな間違い!?
子どもの情操教育において、ペットの存在が大きな助けとなるのは間違いないだろう。
ペットという別の生き物に興味を持ち、一緒に遊んだり世話をしたりすることは、愛情や思いやりを学んだり、責任感や協調性を育んでくれる。
しかし、子育て世帯がペットを迎えるタイミングには注意も必要だという。
土田先生によると「ペットを迎え入れるならば、子どもの理解力がある程度育ってからがベスト」という。
米国のシェルターでは保護動物の譲渡先に幼児がいることはマイナス要素になるという。
分別のつかない子どもの行動は、ペットにとってストレスになりかねない。
「身の回りのことがある程度1人でできるようになってからが良い」とのこと。
また、既にペットがいる家庭に赤ちゃんが生まれた時も、注意が必要だ。
「ペットが、生まれてきた赤ちゃんにジェラシーを感じることもある」という。
「兄弟姉妹との関わりと同様に、ペットにも平等の距離感が大事」と土田先生。
ペットは生き物であり、子どもの情操教育のために常に都合よく振る舞ってくれるとは限らない。
親子でペットを思いやって関わりながら、ともに成長していくという意識が大切だ。
いつかやってくるその時のために心がけておきたいこと
ペット飼育で障壁となるのがアレルギーだ。
「普段から換気や掃除などの対策を行うことが重要ですが、アレルギーが発症すると手の打ちようがありません。獣医師でもアレルギーになる人がおり、臨床から外れることもあります」と土田先生。
もしもペットを飼えなくなったら、里親を探すことも考える必要がある。
ペットの『死』からも逃れることはできない。
「ペットは人間がお世話しないと生きていけないこと、そしていつか必ず死が訪れることをきちんと子どもに説明が大事だ」と土田先生は力説する。
ペットの死は子どもにも大人にも非常に辛いもの。
ペットとの距離感を適切に保ち、依存しすぎないことも重要だ。

本誌では、ペットにまつわる最新トレンドや、『ロボットペット』という選択も掲載されています。
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