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「今の働き方のままでいいの?」「自分らしさってなんだろう」「新しいことに挑戦したいけど、何から始めていいのかわからない」。
そんな迷えるHanako世代に向けて一歩を踏み出した先人たちの生の声を集めました。
広告代理店から歌人に
上坂あゆ美
歌人の上坂あゆ美さんは美術大学を卒業後、新卒でPR会社の営業として入社し、のちに広告代理店に転職、31歳で退職しました。
今は短歌のみならず、エッセイスト、ラジオやポッドキャストのパーソナリティとしても活躍します。
「生まれてこのかた健やかだったことのない人生でした。育った沼津という土地柄も学校にも家庭にもなじめずに、ここにいていいという実感が持てないまま社会に出た。何かで結果を残さないと私には生きる価値がないんじゃないかと新卒で入社したPR会社の営業をがむしゃらに頑張りました。
仕事は好きというより得意だった。目的さえわかればルールをハックして最短距離でゴールを目指す。やることは端的で明確だし、達成するとお金と名誉が手に入る。
当時の私にはそれが何より重要でした。広告代理店に転職したのももっと上を目指す野心から。そもそも新卒で入った1年目から虎視眈々とキャリアアップのタイミングを睨んでいました。
業界の飲み会に顔を出したり、社外ゼミに通ったりと活動を続けていて。営業職3年目のとき、外資系広告代理店でマーケターのポストがあるよと声がかかり転職をしました」
新しい会社では人格者で尊敬できる上司と出会い、仕事環境もぐっとホワイトに。収入も安定し、心が満たされたことで仕事観も変化しました。
「人を蹴落としても上に行きたい、認められたいと鎧で固めていた心が瓦解され、本当に必要なことは何かと考えられるようになって。
そこで、今自分に足りないものは自己表現だとハタと気づいたんです。それで短歌を始めましたが、そのまま仕事になるとはまったく思ってなかったです。その後、尊敬する上司の転職やコロナ禍など事情が重なり、自分も辞めることに。
その頃には仕事の意味が大きく変わっていたと思います。自分を守るためだけに働くのではなく、何かの役に立ちたい、貢献したいと。それこそが仕事なのだと気づいた。そのときに、あ、自分はやっと人間になったんだなと感じました」
本誌ではさらに、マスコミ業界からボタニカルスキンケアブランドの立ち上げに挑戦した後知代さん、アパレル業界から映画監督・脚本家にスキルシフトした穐山さんの生き方を紹介しています。
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