辻仁成さんが語る、愛犬との出会いと“小さく丁寧に生きる”という選択

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暮らしの中のエッセンスを毎号特集しているクロワッサン。
今号のクロワッサンでは「人生後半からの犬と猫のいる暮らし」を特集。
その中からパリ在住の作家、辻仁成さんが愛犬・三四郎について語っているエッセイを紹介します。

 

 

愛犬『三四郎』との出会い

 

(文・辻仁成)

辻仁成さんの愛犬ミニチュアダックスフンドの三四郎。
一緒に暮らすきっかけは、息子さんの巣立ちを想像したときからだそう。

 

「息子が大学生になって巣立ち、ついにぼくは一人になった。そんな日がいつか来ることはわかっていたから、ぼくは先手を打って、息子が高校生の頃に、「未来の愛犬」探しを始めた。」

 

ただ「犬との暮らし」に不安もあったようです。

「ぼくはものすごく神経質なうえに、表現者なので捜索に没頭すると周囲が見えなくなっています。ぼくのような風変わりな人間が、生き物を育てることができるのか、という不安は大きかった。」

 

そんな不安を乗り越え、三四郎を委ねてもらったとき、辻さんは

「犬を飼う」という感じではなく、「天から授かった」という意識に近かったそうです。

 

三四郎との幸せな暮らし

 

「しつけないとならない」

そう思ったという辻さん。
ドッグトレーナー協会に入会して、訓練に参加したそうです。

そして、少しずつ成長した三四郎と辻さんの関係は…

 

「ぼくのそばに寄り添い、気が付くと、ぼくは彼の存在に癒されていた。」

 

 

三四郎との暮らしは息子さんが巣立ったあとでも、寂しくならなかったそう。

 

ここ数年、「小さく丁寧に生きる」人生へとぼくは舵を切った。その柱の一つに愛犬との暮らしがある。おかげで、規則正しい生活をおくることができるようになったし、寂しくなくなった。

息子も三四郎に会いに頻繁に戻ってくるようになったし、三四郎はみんなに好かれるので、彼が人をどんどん繋いでいくことになった。犬を通した友人や知り合いが一気に増えた。

 

 

現在、辻さんは65歳。ミニチュアダックスの寿命は15年だから、3年前に出会った三四郎とは77歳まで一緒にいられるのかなと考えてるそうで、長生きをしてもらいたくて、白菜を煮て食べさせているなどの工夫も。

そんな辻さんと三四郎の「幸せ」を、また垣間見たいなと思えるお話でした。

 


 

本誌ではほかにも「うちのコ自慢のベストショット」や「買ってあげたい優れ物」、「保護犬と保護猫の支援」などが紹介されています。

 

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