時を超えて残る美しい日本の住まい──谷崎潤一郎が暮らした京都・糺の森に佇む“石村亭”を特別公開

  • 更新日
  • 有効期限 2025.10.30

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2025-08-01 発売号 (2025年9月号)

 

 

素敵なおうちがあると、思わず立ち止まって見てしまう…。
こんな家に住めたらなと、思いめぐらせる…そんなことはありませんか?
婦人画報では「美しい日本の住まい」を特集。
もし自分がこんな住まいで暮らせたら、そんな美しい邸宅をピックアップしてみました。

 

ときに暑くて、ときに寒い。
ときに多湿で、ときに乾燥する。

そんな季節の移ろいを受け止めながら、それぞれの土地の気候や風土と調和し、発展してきたこの国の住まいには、快適な暮らしを叶える工夫や知恵、守り継がれた様式美が息づいています。

日本の住宅建築の変遷を辿りつつ、時を超えて存在感を放ち続ける、美しい住まいの数々をご紹介します。

 

愛でる、学ぶ、継ぐ、建てる

 

 

作家・町田 康さんが、谷崎潤一郎が暮らした「石村亭」

 

西洋的な「光」の文化に対する、日本的な「陰翳」の美意識を礼賛する名著『陰翳礼讃』の著者・谷崎潤一郎

79年の生涯で40回以上引っ越しを繰り返した谷崎氏が最も長く暮らした「石村亭」を、今回、特別に誌上公開。

 

世界遺産「下鴨神社」の糺の森に面して建つ「石村亭」

もとは京都の扇子店の主人宅だった家を谷崎氏が購入し、1949(昭和24)年、62歳から70歳前の7年7ヵ月の間、生涯で最も長く暮らした谷崎氏にとって思い入れの深い場所です。

 

約600坪の敷地には、池を中心といて、北に平屋造りの母屋、東に滝の落ちる築山が、南西に東屋と茶室、その茶室の南に谷崎が書斎として利用していた離れがあります。

 

滝から流れる水の音、さらさらと流れるその風情を愛でた谷崎氏はこの屋敷を「潺湲亭(せんかんてい)」と名付けました。

 

石村亭の名付け

 

 

「日新電機」がこの屋敷を譲り受けました。
その際、「会社の施設として『潺湲亭』では堅すぎる。庭に石が多いから『石村亭』がよかろうと、谷崎氏自ら命名。

 

「京都に来たときは見に行きたいので、できれば現状のまま使ってもらいたい」との思いを託しており、その願いは現在も大切に受け継がれ、当時の趣と佇まいをいまに伝えています

 

書斎の奥には、谷崎氏自ら増設した応接間があります。
お気に入りだったという網代天井には灯りが。
この部屋で編集者は谷崎氏の原稿を待ちました。

 

 

町田康さんの石村亭への思いや、素敵な住宅の紹介などが続きます。ぜひ本誌でご確認ください。

 


 

本誌では他にも、“タイムレス”なホテルや「癒しの韓国料理」などを紹介されています。

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