伊能忠敬が日本を描いた伊能図──重要文化財指定であらためて注目される“日本を測った地図”のすごさ

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伊能図が重要文化財に。
そんな情報を今号の「地理」で特集!
伊能図について、気になる内容をピックアップしてみました。

 

 

徳島大学附属図書館が所蔵する①~③の伊能図が、2025年9月26日、重要文化財に指定されました。

①中図 縮尺1/216,000
「沿海地図」 3鋪/地図箱1合
第1~4次測量成果図(日本東半部)

②中図 縮尺1/216,000
「大日本沿海図稿」 4鋪/地図箱1合
第5~7次測量成果図(日本西半部)

③大図 縮尺1/36,000
「豊前国沿海地図」3鋪
第5~7次測量成果図

※本誌で詳しい画像掲載

 

重要文化財指定記念シンポジウム報告

 

 

伊能図を未来へ 夏目 宗幸

徳島大学付属図書館所蔵「伊能忠敬測量図」(以下、徳大本伊能図」は、2025年9月26日付の官報告示において重要文化財に指定されました。
これに先駆け、9月6日には「伊能図を未来へ―歴史資料を学ぶ・守る・活かす」をテーマとして、重要文化財指定記念シンポジウムが開催され、4名の報告が行われました。

 

まず、附属図書館所蔵の古地図・絵図群に長年かかわってこられた徳島大学名誉教授の平井松午氏が、徳大本伊能図の概要と徳島大学へ所蔵された経緯について報告しました。

 

附属図書館の近藤 薫氏からは、2015年より公開されている「伊能図学習システム」が紹介されました。

 

同システムは、徳大本伊能図を800dpiの超高精細画像で閲覧できるWebサービスです。
地図の拡大縮小や他の地図・航空写真と重ねての比較といった通常の閲覧機能に加え、背面から光を当てて撮影した透過光画像を表示することで、伊能図の特徴である「針穴」を強調表示することも可能となっています。

 

「伊能図学習システム」の構築にかかわった佛教大学(元・徳島大学)の塚本章宏氏は、伊能図の「針穴」に注目した作図技術について報告しました。

 

徳大本を含む伊能測量隊の作図による伊能図は、測量結果を図化する際に地図用紙に測点を針で突いて写し取っていく「針突法」が採用されています。
徳大本伊能図に関しては、高精細デジタル画像によってこれまで困難だった針穴の網羅的な分析が可能となりました。

 

その結果、第1~4次の東日本測量図より、第5~10次の西日本測量図のほうが針穴の密度が高く、御用測量となった後期測量のほうが制度が向上していたことが判明しました。

 

 

伊能図が今ではデジタルの力で、もっと詳しくわかるようになっているようですね。まだまだ、シンポジウムの内容は続きますので、ぜひ本誌でご覧ください。

 


 

本誌では他にも、「小学生の地理がおもしろい!」、という特集を紹介されています。

 

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