【アートの扉が開く瞬間】障害のある表現者を世界へ送り出す「ヘラルボニー・アート・プライズ」の理念

  • 更新日
  • 有効期限 2026.08.27

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2026-05-28 発売号 (2026年7月号)

 

 

アートの世界は深い…。それだけに、素敵な扉が開きます。
25ansでは、国際的なアートアワード「ヘラルボニー・アート・プライズ」を特集。
気になる内容をピックアップしました。

 

 

HERALBONY Art Prize 2026に注目!
障害のある表現者を対象にした国際的なアートアワード「ヘラルボニー・アート・プライズ」。
3年目を迎える今年の受賞作品、全14点をここでご紹介します!
この賞に秘められた、ヘラルボニーの熱い思いもお伝えします。

 

 

グランプリ作品

 

 

2026年グランプリ受賞、カー・ハン・ムイさんが描く世界

精緻な線に宿る、静寂のアート

 

国内外から集まった2943点から、見事に最高賞を受賞。
その独特な表現の深遠に迫ります。

 

まるで絨毯のようにさえ見える美しく繊細な鉛筆画

 

「彼はアトリエに来ると真っすぐ自分の部屋に向かい、まずバッグを置きます。その後、まるで儀式のように丁寧に手を洗うのです。新しい紙を選ぶときは、時間をかけて手触りや感触を確かめ、そして紅茶を一杯、ゆっくり飲みます」

 

深い集中力とエネルギーを感じさせると評された《Zonder titel(無題)》

 

この作品を描いたカー・ハン・ムイさんについて、制作を支援するギャラリーアトリエのヘティーさんに話を伺ったところ、彼のアートに対する厳かな向き合い方が伝わってきました。

 

幼い頃から絵に興味を持っていたカー・ハンさんは、当初はパステルや絵の具を使い、船や家、動物などのリアリスティックなモチーフを描いていたそう。

 

現在のアトリエで制作をするようになって15年ほどたちますが、その間に作風が変わったのだとか。

 

変化のきっかけは画材を替えたこと。

 

彼の描き方を見ていたスタッフが、色鉛筆など硬質な画材のほうが合うのではないかと気づき、提案したのが契機となりました。

 

作品に描かれるのは頭の中に広がる世界

色鉛筆を使い始め、抽象へと変化したカー・ハンさんの作風。

 

しかし実際にそれが“抽象画”なのか、そして何が描かれているのかは本人だけが知るところで、「カー・ハンは頭の中ですべてを想像し、その世界を描いているのだと考えています」とヘティーさん

 

 

障害のあるアーティストたちの異彩をさらに輝かせるために

 

 

「異彩を、放て。」

この言葉を掲げるヘラルボニーが、アート賞を設けた理由、そしてさらに目指すものは?
代表の松田崇弥さん・文登さんに聞きました。

世界中で人知れず制作する作家がその殻を破るためのプライズ

 

「私たちが目指すのは、障害のイメージを変えること」

 

活動の根幹にあるのは、強い思いを表すこの一文です。

 

 

深い想いがあるヘラルボニー・アート・プライズ、まだまだ作品は紹介されていますので、ぜひ本誌でご覧ください。


 

本誌では他にも、「至福の朝ごはん」などを紹介されています。

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