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会社を退職し、新たな人生のステージを迎えるにあたって、誰もが老後への不安を抱えがちです。
豊かに生きるには不安とどう向き合い、備えればいいのでしょうか。
PRESIDENTでは識者が解説しています。
定年を迎えて襲われる3つの不安
人生100年時代をどう生き抜いていけばいいか。
定年後の暮らしが気になりつつも、後回しにしている人は多いです。
しかし、何の対策も講じないまま定年を迎えてしまえば、3つの不安に襲われることになります。
(1)お金
(2)孤立
(3)健康
手遅れになる前に、どんな問題が発生するのかを知って、準備をしていきましょう。
家計簿をつける人はたったの1割
お金にまつわる最大の不安は、老後の資金が足りるかどうかの心配です。
いまだに『老後資金2000万円問題』が取りざたされていますが
「これは完全な誤解」と指摘するのは経済コラムニストの大江英樹さん。
金融庁のワーキンググループによる報告書が注目され、
「老後資金が2000万円不足する」と一時期は大騒ぎになりました。
「報告書にあるモデル世帯の収支は、30年で約2000万円が不足するとされていたものの、モデル世帯には約2500万円の貯蓄があります。現役時代に築いてきた資産を取り崩しながら、少しぜいたくな暮らしを楽しんでいるにすぎないのです」
それにもかかわらず、多くの人が不安に陥ったのは
「自分の老後の収支について、誰も関心をもっていないから」だと大江さんは話します。
家計簿をつけていれば、定年後にどのくらいの費用がかかるのか見当がつくはずですが、
実際につけているのは1割程度にすぎないといいます。
「最悪なのは50代、60代です」
若年層では、家計簿アプリなどを利用して収支を把握する人が増えています。
しかし、定年が間近に迫ってきた世代は、何の努力もしていない人が多いといいます。
「定年後の収入と支出を確認すれば、年金だけでも暮らしていけることがわかるはずです」
定年にまつわる3つの不安と新常識
【お金】年金額を計算せずに「老後資金がなくなる」と不安になる
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新常識!『長く働き、年金受給を繰り下げる』
【孤立】リモートワークが浸透しても、「100%会社人間」のまま人間関係が広がらない
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新常識!『会社の外に居場所をつくり、ゆるくつながる』
【健康】コロナ禍で急激に老けて、活力がなくなった
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新常識!『「定年制度」にとらわれず、新しいことにチャレンジする
本誌では、孤独・健康についても解説されています。
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