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株を始めようと思っている人は必見!
今号のダイヤモンドZaiでは、買っちゃダメな株の見分け方をはじめ、どのように効率よく株に勝つかを解説しています。
買ってはいけない株や激安株を見分ける
企業が保有する資産や負債は、「バランスシート(貸借対照表)」に表れ、財務の健全性が分析できます。
バランスシートの左側には、現預金、土地や建物、設備機械などの資産を記載。
右側には負債と、自己資本(株主の出資金やこれまでの利益の蓄積。返済義務がない)が記載されます。
左右の合計は同額になります。
損益計算書が1年間の事業活動の結果(業績)だとすると、バランスシートはこれまでの積み重ねの集大成。
窪田さんは「財務の悪い会社は絶対に買ってはいけない」と警鐘を鳴らします。
業績は変動するもので、今期は赤字でも来期は黒字になるかもしれません。
ところが、財務内容はそう簡単には変わりません。
財務が悪い会社は、少しくらい業績が改善しても、財務内容は悪いまま。だからこそチェックが必須に。
なお、PBRは会社の資産価値に対して株価が割安かどうかを測る指標。
資産から負債を引いた自己資本(純資産)と株式時価総額が同額のときPBRは1倍になります。
Q5の解説
家計のローンに置き換えてみると・・・
<正解はK社>
企業のバランスシート(貸借対照表)を見る際、まずは自己資本比率をチェックするのではないでしょうか。
だが、それだけでは不十分。買ってはいけない企業を見抜くには「流動比率」を確認します。
企業のバランスシートでは、流動比率(%)=(流動資産÷流動負債)×100で計算。
流動比率が200%以上あれば資金繰りが安定しているといえ、100%未満だと悪化している状態です。
流動資産は1年以内に現金になるもので、現預金のほか受取手形や売掛金、棚卸資産(在庫)などが含まれます。
一方、流動負債は1年以内に返済しなければならない負債。短期借入金や支払手形、未払金がそうです。
流動負債が流動資産よりも大きいと、資金繰りが詰まってしまいます。
家計に置き換えてみるとイメージしやすいでしょう。貯金200万円と資産価値800万円のマンションを所有しているとします。
一方で、30年返済の住宅ローンのほかに返済期限が6カ月後に迫る借金が500万円あります。
資産全体では負債額を上回っているが、マンションはすぐに売却できるものではないため、これでは借金返済の目途が立ちません。
Q5のJ社は流動比率400%で安全ですが、K社は40%しかなく危険な状態です。
本誌ではさらに、Q6の解説や、高配当株の選び方、倒産する企業への投資を回避する方法などがご覧いただけます。
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