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国内外において、幅広いスタイルで旅を楽しむ紀行作家のシェルパ斉藤さん。
BE-PALでは、そんなシェルパさんに、液体燃料使用のストーブとランタンの魅力、
そして、それにまつわる旅の思い出をたずねています。
36年前に愛用していたオプティマスの灯油ストーブ
元号が昭和の時代、自転車でアジア大陸を走る旅に出たという紀行作家のシェルパ斉藤さん。
出発前に某登山店で装備の相談をしたら
「ストーブはこれにしなさい。故障しないし、どこでも燃料が手に入る」と、
オプティマスの灯油ストーブをK店長にすすめられたそう。
K店長の助言正しく、パキスタン、インド、ネパール…どの国でも
ガソリンスタンドがない山村でも、ケロシンと呼ばれる灯油は安く手に入りました。
面倒な着火の手順もすぐに慣れ、
むしろプレヒートヤポンピングの手間が伝統的な作法に思え、いい緊張感を持てたといいます。
野犬が出そうな真っ暗な野外でテントに泊まるときは、
ゴーッと奏でる燃焼音に頼もしさと安らぎを感じることも。
そうして愛用していた時から36年。
重くて収納しにくく、着火の手間も時間もかかる
タンク一体型の灯油ストーブを旅に持ち出す機会はほとんどないものの、
ふと手にとりたくなる衝動に駆られるので、棚の中央に飾っているそうです。
独自の燃焼音と香りが魅力
コールマンの灯油仕様ランタン

「いちばん使うのは、コールマンの灯油仕様ランタン。友人たちと庭でパーティを開くときなどに重宝しているよ」
ホワイトガソリンに比べてぐっと安い灯油仕様のランタンは、
日常的な集いのほか、招かれたイベントや車の旅でも重宝しています。
「ガスやホワイトガソリンと違って、量り売りしてもらえる灯油は、容器のゴミが出ないでしょ。そのあたりの心理的負担の少なさも魅力だね」
そうして取り出したのが、ドイツ製のフェアハンドランタン、いわゆるハリケーンランプです。
「庭につくった竪穴式住居で、焚き火と共に使うのに具合がいいんだよ」
光が強すぎるランタンだと、焚き火のまわりに影を落としてしまいます。
優しく灯る灯油ランプは、焚き火のほのかな光や空気感を損なわずに、
ほどよい明るさで辺りの暗がりを照らしてくれるといいます。
そうして、灯油ランタンは異郷の地へ心を運んでいきます。
「アジアや南米のはずれに行くと、民家や屋台で灯油ランプを使っているよね。夕暮れが迫ると、あちこちからカシャカシャとポンピングの音がして…。あの燃焼音と黄色い光が遠くまで来たなと思わせてくれるでしょ」
灯油仕様の光を愛用しているのは、旅心にも火を灯してくれるからでしょうか。

本誌ではシェルパ斉藤さんのインタビューの続きや、
アウトドアのレジェンドギアたちもたっぷり掲載されています。
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