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今号の山と溪谷では、“甲州アルプス”の名づけ親、甲州市出身で国際山岳ガイドの天野和明さんがおすすめのコースを紹介。
さらに、甲州アルプスの想いを語っています。
今回は、山形県・高館山『庄内アルプス』と神奈川県・仙元山『三浦アルプス』をピックアップします。
日本海の海岸線に沿って南北に連なる小さな山脈
山形県・高館山『庄内アルプス』

山形県鶴岡市の西側に、日本海の海岸線に沿って直線距離約9kmの小さな山脈が南北に走っています。
近年、このアップダウンの多い稜線に、地元の自治会や登山愛好家の手によって登山道が拓かれ、庄内アルプスの愛称で呼ばれるようになりました。
最高峰の荒倉山から花の名山・高館山を結ぶその稜線は、標高が低いものの、ブナやケヤキなどの落葉広葉樹の森が広がり、豊かな生態系が今も残っています。
また高館山の東麓にある上池と下池は、冬鳥の渡米地としてラムサール湿地に登録されています。
庄内アルプスを縦走する場合、由良登山口から荒倉山を経て高館山へ縦走し、大山公園へ下るルートを利用する登山者が多いですが、登山口と下山口が異なるため、車2台、もしくはタクシーの利用が必要となります。
縦走コースで展望が得られる場所はわずかですが、池ノ台や原敬句碑では眼下に日本海が見渡せ、高館山山頂に建つ展望塔からは鳥海山や月山、そして庄内平野が望めます。
登山の敵期はオオミスミソウやカタクリなどの可憐な花々が咲き誇る、3月下旬から4月上旬の頃です。
大海原を見下ろしながら大展望を楽しむ
神奈川県・仙元山『三浦アルプス』

三浦半島の逗子市、横須賀市、葉山町に連なる標高200m前後の山を、通称三浦アルプスと呼んでいます。
どの山からも富士山を見ることができますが、なかでもリゾート地で名高い葉山町に位置する仙元山は、麓から山頂まで20分ほどで登ることができ、ソッカなどを経てミニ縦走コースとして周遊して楽しめるのが魅力です。
仙元山の山頂には『食行身禄 不二仙元大菩薩』と刻まれた石碑があり、江戸時代に富士講を広めた行者が、この山から富士山を崇拝していたことがうかがえます。
展望がすばらしいことは言うまでもありませんが、葉山の街を眼下に従え、相模湾に浮かぶ富士山はなんとも言えず美しいです。江ノ島、丹沢、伊豆大島なども見えます。
なお、仙元山からは年に2度、4月と9月に富士山の山東に太陽が沈むダイヤモンド富士が見られるので、チャンスがあればぜひ見てみてください。
また縦走コース中のソッカからも丹沢や伊豆大島が大きく見え、ミニ縦走でこれほど開けた展望を誇る低山はなかなか見当たらないと言ってもいいでしょう。
本誌では、他にもさまざまなアルプスが紹介されています。
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