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母親の自慢の煮物、父親がはりきって作ってくれた麺料理。
食いしん坊の友人やお客さんたちにふるまった、ちょっとよそ行き顔のおやつや、おもてなし料理…。
どの家にもそんな『家庭の味』があります。
親から子へ、子から孫へ。
世代を超えて残ってきた料理は、思い出のスパイスがほどよく効いた独特の味わいを醸しだします。
記憶の隅にあるあの味をいま一度、再現できたなら、料理を作るという作業はもっと楽しくなるはず。
クロワッサンでは、伝えたい味、残したいレシピの特集を紹介します。
ホルトハウス房子の料理哲学

ホルトハウス房子さんはアメリカ人の夫と結婚後各国に暮らし、
西洋の家庭料理に魅了され、料理研究家に。
自宅の一角で焼き菓子と喫茶の店も経営しています。
「窓の景色を見て、何を作るか決めるのよ。緑が濃くなってきたから今日は豆ご飯にしよう、とかね。鶏肉にしっかり塩をしてパリッと焼いて、アスパラガスも添えましょう。そうね新玉ねぎはストックで煮てスープにするのはどう?お肉に合わせて、ご飯もバターを入れて洋風にしたらいいわよ」
献立にはこだわりがあります。
食卓で和と洋を混ぜないのは大事なルールです。
「日本はまだちゃぶ台でご飯を食べていたのよ。台所だって、人を通すようなところじゃなかった。それがアメリカに行ったら、台所は奥さんたちが集まる社交場みたいだったわ。それに、家族だけでもテーブルにきちんとアイロンをかけたクロスを敷いて、磨いたナイフとフォークを並べていた。びっくりしましたね。別にお金持ちの家じゃなくても、自分たちのできる範囲でそうしていたのよ」
幼い頃から、料理することに真剣で、やや潔癖な母親を見て育ちました。
土のついた野菜は外ではたいて、新聞紙の上で根を切り落としてから水に浸けるように、と
言っていた声を思い出すといいます。
台所は常に清潔に、野菜の茹で方、さらし方、水切りは程よく、加減よく。
「たとえばお菓子だって、いちごの芯が口に当たったら全部が崩れちゃうっていうことってあると思うの。そういう細かさは母譲りかもしれない。戦時中育ちなのもあると思う。食べることを大切にしたいといつも思っています」
以下ではホルトハウス房子さんが作る家庭の味のレシピを紹介。
グリーンピースのバターライス

バターとドライベルモットが旨みを引き出す、洋風豆ご飯
【作り方】
グリーンピース200gはさやをむいて、さっと洗います。
米2合はしっかりととぎ、ザルに上げて水気をきり30分以上置きます。
水分を吸った米の分量をカップで量り、同量の水、グリーンピース、バター大さじ2を
ホーローなどの厚手鍋に入れ、蓋をして強火にかけます。
沸騰したら蓋をあけてヘラでざっと下から返すように混ぜ、
あればドライベルモット(なければ酒)を少量入れて蓋をし、弱火にします。
15分経ったら火を止めて10分ほど蒸らしてできあがり。
本誌では他にも鶏のローストやアスパラガスのソテー、キャロットラペ、新玉ねぎのスープ煮などのレシピが紹介されています。
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