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『ピラティス』と聞くとどんなイメージがありますか?
体にいい、健康的、落ち着いてできるスポーツ…
そんな声が聞こえてきます。
今回Yoga&Fitnessでは、株式会社Aulii代表、そしてDK Pilatesマスタートレーナーの辻茜さんに
機能面や身体面などにどのような変化があるのかをインタビューしています。
動きから機能性を習得する学習法
ピラティスとは、実は『エクササイズ』ではありません。
どのようにしたら体を機能的に動かせるようになるか、
自分の頭と身体とを連携させて習得していくための学習法です。
便宜上、一つひとつのワークに対して名前をつけて「このエクササイズは…」という表現を用いて
解説を進めていくこともあります。
しかし、運動そのものを目的としているわけではないのです。
すべての動作過程に対して、
意識的に脳から指令を出すことで動きをコントロールしていくことを目的としたメソッドです。
ピラティスで実践する動きには、特に関節を安定させる役割をもつ骨格的にアプローチする局面が多くあります。
それによってヨガやそのほかのスポーツシーンにおける怪我の予防や
競技におけるパフォーマンスアップにつながっていきます。
もちろん日常生活においても、たくさんの変化が感じられるはずです。
なかでも、昨今ピラティスに求める変化として最も多いのが姿勢改善です。
私たちの骨格は骨盤を軸に脊柱が上、脚が下に伸び、最上部には頭蓋骨が乗っています。
ボディメイクの世界などでよく言われる『体幹』『コア』に値するのが骨盤・脊柱(・頭蓋骨)であり、
その中心を為す脊柱に対して状態が整うようなアプローチをしていくことが実際に多いため、
ピラティスの効果として姿勢改善が謳われる傾向にあるのだと思われます。
マットとイクイップメント
ピラティスには2種類のワークがあります。
マットの上で身ひとつで行うマットピラティスと、専用装置(イクイップメント)を用いたマシンピラティスです。
それぞれが異なる目的をもっているわけではなく、いずれも求めているのは機能的な動作の学習と習得です。
そのうえで大きな違いとして挙げられるのは、
イクイップメントでは各種スプリングを用いることで
動作に抵抗をかける(=体に負荷を与えることができる)点です。
抵抗をかけることで、何ができるようになるかというと…。
動かしにくくなっている部分に関しては、動きを誘導してもらうことによって
本来のスムーズな動きを取り戻していくことができます。
筋肉量が足りない部分に関しては必要な分のトレーニング効果をもたらしますし、
左右同レベルのスプリングを用いたときに『動きやすい』『動きにくい』を感じることで
左右差の存在に気づくことができます。
ときどき「ピラティス初心者はマットから」との言葉を耳にしますが、少々注釈が必要です。
用意するものが少なく、実施場所を選ばずに行えるため、マットのほうが着手しやすいという側面は確かにあります。
しかし、マットのほうがワークのレベルが低いということはありません。
むしろ、イクイップメントを使えば、スプリングにより誘導されてコントロールできる動作を、
マットではすべて自分の意識で行わねばなりません。
マットとイクイップメントを実施する推奨順などが定められているわけではなく自由です。
ただ、マットにはメソッドの創始者であるジョセフ・ピラティス氏が考案したオリジナルワークがあり、
それらをオーダー通りに実施していくことでメソッドの目的は達成できると言われています。
ということを踏まえて、あえて使い分けに言及するとすれば、
『マットで体の機能面の現状確認と動作を学習しつつ、
イクイップメントで細かな部分の気づきや修正、強化、コントロールの確認などを行なっていく』
といったところでしょうか。
本誌では、ピラティス実施による身体の変化なども解説されています。
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