縦突破かカットインか?三苫薫&中村敬斗の圧倒的判断力に迫る

  • 更新日
  • 有効期限 2025.04.10

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「2024-11-06 発売号 (2024年12月号)」

サッカーにおいて、判断が重要であることは言わずもがなです。

実際のところ、「判断しろ!」という指導者の声が、トレーニングや試合でよく飛び交っています。

そこで、今号のサッカークリニックの特集では、サッカージャーナリストがサッカー選手の状況判断に優れたシーンを振り返ります。

今記事では、三苫薫選手、中村敬斗選手にスポットを当てます。

 

 

状況判断に優れたシーン
日本代表選手:三苫薫&中村敬斗

 

 

技術の幅が優れた判断の土台となっているという意味では、森保ジャパンのアタック陣も例外ではありません。

とりわけ、左ワイドで躍動する三苫薫(ブライトン=イングランド)中村敬斗(スタッド・ランス=フランス)の2人は象徴的存在かもしれません。

何しろ、ひとたびボールを持てば縦突破を狙って良し、カットインを試みて良しです。

当然、守備側は最初の段階で彼らの狙いを絞り込めません。
縦突破一辺倒やカットイン一本槍という特化型とは明らかに違うからです。

例えば、相手が5バックでがっちりと守っている場合はガンガン縦に仕掛けます。それというのも、ゴールをめぐる攻防は「5対5」の同数で、1人かわせばドミノ式に相手のマークがずれます。

その結果、ゴール前で待つ味方の誰かがフリーになりやすいわけです。

10月15日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦(A1-1)における同点ゴールは、これに近いです。

左サイドを縦に切り裂いた中村の鮮やかな突破からの折り返しが守備側のオウンゴールを誘っています。

中村の売りと言えば、鋭いカットインとしたたかにネットを揺らす得点力です。
ですが、縦に仕掛けて決定機をつくり出すだけの才覚も十分に備わっているわけです。

日本人アタッカーの中では別格の実力を誇る三苫以外にも卓抜したスキルを持つ左ワイドの適材がいるのですから、何とも贅沢な時代です。

無論、当の三苫にも触れないわけにはいきません。

いつ、どこで、どのようにパスをもらい、仕掛け、ラストパスを送るか、あるいはフィニッシュに持っていけば良いか

一連のアクションにおける判断と技術は、ワールドクラスに近い代物でしょう。

1度、うしろに下がり、守備者がつられて前に出てきた瞬間、一気に背後へ走って、パスを引き出す<チェックの動き>もタイミングが絶妙です

先に触れた縦への突破とカットインの二択も、敵味方の位置関係や戦況に基づいて、冷徹にジャッジを下します。

私利私欲とは無縁です。

また、技術の幅が判断の選択肢を増やしている点では多彩なラストパスも同じです。

縦に深々とえぐってからのカットバックに加えて、敵の虚をつくアーリークロスまであります。

何の前触れもなく、右足のアウトでボールを押し出すため、守備側はお手上げです


 

本誌ではさらに、レジェンドプレイヤーのフランコ・バレージやストイコビッチの状況判断に優れたシーンなどを紹介しています。

 

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