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昨年は初のプレーオフ出場で世界一までも成し遂げた。
だが、ワールドシリーズは故障もあって不完全燃焼。
“二刀流”に復帰し、21世紀初の2年連続ワールドチャンピオンを目指す今年、大谷は2度目の大舞台にどのように臨むのだろうか。
今号のSLUGGER(スラッガー)では、ドジャースのワールドシリーズ展望を特集しています。
二刀流初のプレーオフへ クローザー起用の可能性は?
二刀流に復活した大谷翔平(ドジャース)が、投打でどうポストシーズンを戦うのか。
昨季は打者専念でワールドシリーズ制覇に貢献。メジャー7年目で悲願を達成した。
二刀流でプレーオフ出場となれば、8年目で初。
短期決戦とはいえ、各シリーズを勝ち抜き、頂点に立つには約1ヵ月の長丁場となる。
チームの主軸を担う大谷を、どう最大限に生かしていくかが、最大の注目ポイントになる。
投手・大谷は、2度の右肘手術から復活を遂げた。6月16日のパドレス戦、1イニング限定で先発マウンドに上がった。
徐々に球数とイニングを増やしていき、8月27日のレッズ戦で復帰後初勝利をマーク。
初めて5イニングを投げきった、大谷はプレーオフでの登板について、7月中旬のオールスター戦の前日に「チーム全体として、ポストシーズンを見据えている。そこに自分も投手としてアプローチしたい」と話していた。
デーブ・ロバーツ監督は一貫して、今季の大谷が投げるイニング数を「5回まで」と発言している。
先発の駒不足だった昨季と比べ、今季はシーズン終盤の9月の時点で枚数が十分に足りている。
山本由伸を筆頭に、今季メジャー通算3000奪三振を達成したベテラン左腕クレイトン・カーショウ、サイ・ヤング賞2度のブレイク・スネル、実績十分の豪腕タイラー・グラスナウが好投を続けており、若手のエメット・シーハンも台頭した。
一方で、先発陣に故障者が続出していたシーズン序盤は救援陣に負担がかかり、徐々に故障で離脱する投手も出てきた。
リードした場面でリリーフ陣が踏ん張れないケースもあり、勝ちパターンの継投にやや不安を抱えている。
すると、8月頃から「大谷のリリーフ起用はあるか」との議論が上がった。
ロバーツ監督は「選択肢の一つだ、ルールを考えれば、現実的に考えられるのはクローザーとして試合を締める形ぐらい、結局は先発投手陣の状況と本人の状態次第、現状は先発投手として見ている」と語ったが、可能性はゼロではない。
23年3月のWBCではアメリカとの決勝戦で9回にクローザーとして起用され、侍ジャパンを世界一に導いた経験もある。
ただ守護神としての起用は試合展開が読みにくい上に連投もある。日々のルーティンを崩しながらポストシーズンで出場を続けるのは考えにくい。
大谷や球団の首脳陣、チームドクターや球団の医療スタッフとしても今後できるだけ長く投手としても活躍を続けることを期待している。
それだけに負荷のかかる無理な起用で故障再発につながるリスクはなるべく避けたいはずだ。
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