『孤独のグルメ』原作者・久住昌之の旅の面白さ「身も心もなるべく軽い状態で」

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遠くへ行くことは旅の手法であり、目的にあらず。

重要なのは距離ではなく、旅人のマインドになること。

Daytonaでは、『孤独のグルメ』原作者久住昌之さんにささやかな旅の魅力を聞いています。

 

久住昌之に聞くささやかな旅の楽しみ

 

 

旅の定義は人によって様々ですが、
『日常の生活空間を離れて、よその土地へ行く』というのが概ねのイメージでしょう。

ですが、自分の知らない場所で自分の知らないモノやコトに触れたときの気持ちの高まりは
必ずしも遠方へ出かけなけらば味わえないものではありません。

 

『孤独のグルメ』原作者・久住昌之さんは、散歩をテーマにした多数のエッセイを通し、
日常と非日常の狭間に現れる“ささやかな旅”を描き続けています。

ここではそんな久住さんの散歩=旅と定義し、その面白さを語ってもらいました。

 

独自の散歩術みたいなものがありますか?

 

「いや、まったくないです。むしろ散歩に◯◯術みたいな観念を持ち込むと面白くなくなるんですよ。

もう10年ほど前になるんだけど、本の連載企画で二年かけて東京から大阪まで散歩したことがあるんです。東海道を1日歩いたら一旦電車で東京へ戻り、来月また途中から歩くというのを繰り返して」

 

壮大な散歩ですね。

 

「最初のうちは何か道中で面白いモノを見つけてやろうと目を光らせて歩くんだけど、これが疲れるだけで全然楽しくない。そうやって歩けば変な看板みたいなのは見つかるんだけど、いざ原稿にすると作為的すぎるというか、ネタっぽいというか。全然面白くならないんです。

だけど大磯のあたりの何もない道を無心で歩いていたら急に楽しくなってきてね。振り返るとさっきまで自分がいた場所がすごく遠くに見える。あぁーあんな遠くから歩いていたんだとか、ちょっとしたことでも心が動くようになるんです

 

何もないところに出たことで感度が上がったわけですね。

 

「そう。それまで変に目的意識があったことで視野が狭まっていたんです。

散歩を楽しむなら、身も心もなるべく軽い状態がいい。だから僕はスマホでルートやお店を調べることもしないし、なるべく一人で歩くようにしています。同行者がいると、どうしても気を使ってしまうから」

 


 

本誌では久住さんのインタビューの続きをお読みいだけます。

 

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