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古代から東西交通の幹線道路であり、江戸時代には五街道のひとつとして整備された東海道。
各地に宿場が残り、悠久の歴史を感じさせてくれる道です。
現在の国道1号線は、旧東海道をほぼそのままトレースして整備されています。
広大な海、峠や大河川といった昔の交通の難所もあり、山の幸や海の幸、B級グルメも楽しめる最高の旅路。
この東海道を、キャンピングカーで旅してみたいですね。
自動車誌ムックでは、ハイエースキャンパーで行く東海道の旅を紹介しています。
ハイエースキャンパーで行く東海道の旅

万葉の頃から人が行き交ったという
ひっそりとした峠の集落でタイムスリッパー気分に
旅する二人
工藤翔馬
アクション俳優として活躍中の工藤クン。アウトドア好き、というより野生児。特技は忍術。
高村梨々花
「このキャンパーを色々いじってみたい」という梨々花チャン。特技は水泳とマッサージ。
海もキャンプも好きな僕にとって
キャンピングカーは、最高のアイテム
10年以上も前の話。
僕は、アクション俳優を目指して山形から上京した。
もちろん、はじめから俳優の仕事などそうあるはずもない。
当時慣れない都会に疲れ気味だった僕は、東京から疲れてサーフィンばかりをしていた記憶がある。
僕は、海が好きだ。
クルマが好きだ。
そのどれもが楽しめるキャンピングカーは、最高のアイテムだと思っている。
上京した当時からの知り合いである、編集長のKに「工藤クンさぁ、東海道を旅して来ない?」と
誘われたときは、二つ返事でOKを出した。
旅の相棒は、僕と同じ俳優業でもあり、タレントとしても活躍している梨々花。
彼女も旧知の間柄だ。
僕らはメティオのバンツアーを駆り、東京から新東名高速経由で宇津ノ谷峠に向かった。
東海道の難所であった宇津の谷峠は、丸子宿と岡部宿の間に位置している。
今も40戸ほどの旧東海道の面影を残した集落が、ひっそりと残っている雰囲気のいいところだ。
明治になると、この難所の交通を円滑にするためにトンネルが掘られた。
それがレンガ造りの明治のトンネル。
さらに大正、昭和、平成の時代にもトンネルが増やされて合計4本のトンネルがある。
各時代のトンネルが今でも現役なのは、日本でもここだけだ。
峠の上にある茶店『今昔』でしばしば休憩することにした。
駐車場にもすんなり停められるハイエースのナローベースキャンパーは便利だね。

茶店の入り口になぜかプラモデルが飾ってあるのを梨々花が不思議そうに眺めている。
「あぁ、うちの息子が作ったんだよ。ホビーの街だからね」と茶店のお母さん。
「へえ、それ知らなかった」と梨々花。
聞けば、静岡は全国のプラモデルの出荷額の80%を超えるシェアを誇るそう。
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