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いつの時代も旅人を魅了する唯一無二の街、パリ。
フィガロジャポンでは、この街に恋し、暮らし続けるパリジャンやパリジェンヌ、
何度もこの街を訪れる生粋のパリラバーたちに
パリの楽しみ方やお気に入りアドレスを教えてもらっています。
世界で活躍するクリエイターや映画俳優が通う美的空間、ファッション業界人が注目する最新モード事情、
グルマンお墨付きの新レストランにカフェまで網羅されています。
ビル全体がバーに!?
パリのカクテルの中心地『Cravan』

推薦人:マリー=クリスティーヌ・シュタッツ(Gauchereデザイナー)
「あのクラヴァンがサンジェルマンに2号店をオープンしたのは、パリジェンヌにとって大ニュース!」
そう話すマリー=クリスティーヌ・シュタッツさん。
名店、ル・シャトーブリアンの立役者フランク・オドゥが、16区に1号店を立ち上げたのは2018年のこと。
瞬く間にパリのミクソロジーファンを魅了し、
昨夏、LVMHグループのモエヘネシー社がバックについて2号店を誕生させました。
17世紀築の建物を丸ごと改装した5フロアで、階ごとに異なるインテリアもそれぞれユニーク。
扉を開けると、クラシックな1号店に寄せたアールヌーボーの内装が。
「やっぱりグランドフロアの本格的なバーの雰囲気が好き」とマリーさんも言う、
クラヴァンらしい空間で、独自にブレンドした洗練のカクテルを堪能できます。
うって変わって2階は、1970年代のドラッグストアを彷彿とさせるモダンなバー。
3階のライブラリーには、ビジュアルブックで有名なニューヨークの出版社リッツォーリが海外初出店。
カクテル片手に、本をゆっくり読むことも。
フレスコ画のような壁が優美な雰囲気を醸し出す4階の特別なバーでは、
クラヴァンのアイデアが詰め込まれたオリジナルのボトルカクテルを味わえます。
秘密の階段で続く5階のサロンと屋上スペースは招待客のみ訪れることができ、
今後は映画の上映会も予定しているそう。
「友人と飲むのにも、デートにも、お祝いにも、どんなシチュエーションでも最高!」
シックな街と共鳴する
日本の暮らしの美学『Ogata Paris』

推薦人:アレクサンドル・デスプラ(作曲家)
マレにある17世紀築の重厚な建物が、茶、料理、和菓子、職人技、香りの5つを軸に
日本の美や暮らしの作法を伝える複合施設に。
八雲茶寮やHigashiyaで知られるSimplicityの緒方慎一郎さんが手掛けています。
19世紀にジャポニズムが流行したように、日本のアールドゥヴィーヴルに関心を持つフランス人は多いですが、
近年パリのクリエイターたちの間で日本ブームが起こっていることも所以し、さらなる注目を集めています。
アレクサンドル・デスプラさんも、ここからインスピレーションを得ているひとりです。
「作曲家が音楽の歴史と対話して曲を作るように、緒方は古の美から現代性を見いだし、私たちを導いてくれます」
天井の高いエントランスを囲んで、ギャラリーやレストラン、茶房、酒房、茶や和菓子のブティック、お香サロンがあり、
すべてにわたり、緒方さんの突出した審美眼が貫かれています。
名栗加工の木製テーブル、畳をモチーフにした椅子、骨董品やアートなど、
静謐な美的空間を作り上げる什器の多くが日本から仕入れたもの。
一方で、壁や柱と知った建築的要素を生かし、本来のフランス文化に融合させることも大切にしています。
「繊細なうつわでいただく料理、玉露茶や大吟醸酒の芳醇な香り……洗練かつ神秘的な世界を発見できます」
日本の職人技で生み出された美しいうつわで四季折々の和食屋お茶を味わう体験を通して、
パリで花開いた、新たな日本の美と出合えるはずです。
本誌では他にも、推薦人によるパリの名スポットが紹介されています。
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