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山菜にタケノコ、ホタルイカに白エビなど春の訪れを知らせる食材が各地にあります。
とれたての旬の食材を地元の食べ方でいただくのは、旅の楽しみの一つ。
今号の旅行読売では、そんな春を味わう旅を紹介しています。
今回は、神奈川にある『しらすや』『勘浜水産』をピックアップします。
1艘曳き網漁で味と鮮度にこだわる

日本三大深湾の一つに数えられる相模湾は、プランクトンが豊富な黒潮が表層を流れているため、多種多様な魚介類が集まっています。
有名なのは主にカタクチイワシの稚魚である『しらす』。
『湘南しらす』は、東は三崎(三浦市)から西は国府津(小田原市)まで、神奈川県しらす船曳網漁業連絡協議会(しらす協議会)に所属する漁業者が、しらす船曳き網漁でとった生しらすとその加工品を指し、『かながわブランド』『かながわ名産100選』に認定されています。
『1艘曳き』で行う漁の特徴は、網を曳く時間が10~15分と短く、1度にとれる量も少ないため、網の中でしらすが傷まないという利点があります。
また、水揚げしたしらすは、生食用はすぐに塩分濃度1.8%の氷水で絞め、釜揚げ用はより濃い塩水で茹で上げ、天日干しにします。
江ノ電沿線の腰越漁協では許可を受けた4軒がしらす漁を操業。
勘浜水産はその1軒で、親戚が営む『しらすや』は腰越漁業の目の前に店を構え、とれたてのしらすが味わえます。
店主で料理長の柴田勝明さんは「氷水で締めた生しらすが漁港からすぐに運ばれて来ます」と良い、鮮度が自慢です。
釜揚げしらすは漁港の加工所で釜茹でして天日干ししたもので、こちらの鮮度も申し分ありません。
しらすの漁期は3月11日~12月31日で、冬場を除いてとれますが、3月~5月にとれる『春しらす』は、黒潮の流れに乗って相模湾に入ってくるため脂がのって甘味もあり、特においしいといいます。
『夏しらす』は少し苦味が強くなるそうです。
人気の『しらすづくし定食』は、釜揚げしらすに、自家製のちょっと甘めのちりめん佃煮、パリッと香ばしいタタミイワシ、春菊(夏はミツバ)と合わせたしらすかき揚げ、そして漁期なら生しらすが付きます。
釜揚げしらすを豪快にかき込むと、しらす本来の味とともに、ほのかな塩味と磯の香りが口の中に広がります。
釜揚げの際、塩以外は使わないので素材の味をより直接感じます。
しょうゆを垂らして薬味と混ぜ合わせると、さらに箸が進みます。
駐車場の一角には網元直営の勘浜水産しらす直売所があり、生や釜揚げのしらすをはじめ、ちりめん、あら干しなどを販売しています。
釜揚げしらすを買えば、鎌倉を舞台に映画化された『海街diary』に登場した『しらすトースト』を作りたくなりますね。
本誌では、湘南しらす以外にも春を味わえる旅が紹介されています。
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