秘境に眠る「旧北陸線トンネル群」と鉄道遺産を巡るノスタルジック旅

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明治時代、本州でいち早く鉄道が開通し、やがてシベリア鉄道を経由してヨーロッパへとつながる国際都市として栄えた福井県敦賀市

かつて北陸本線の難所と呼ばれた“山中越え”には、いまも当時の面影を残すトンネル群が静かに眠っています。

今号の旅と鉄道では、そんな秘境感あふれる旧線跡の鉄道遺産や、港町・敦賀の歴史的スポットを巡る旅をご紹介します。

 

秘境に眠る「旧北陸線トンネル群」へ

 

敦賀から今庄まで、ハピラインふくいで15分の区間には旧線があり、かつて“山中越え”と呼ばれ、北陸本線で指折りの難所でした。

 

海抜8mの敦賀駅から265mの山中信号場まで25%(1km進むと25mのぼる)の急勾配が続く険しい線形で、日本海を縦貫する幹線のため輸送量は多く、列車行き違いのスイッチバック式の駅や信号場が4か所も設けられました。

 

山間の旧線跡は地域の公道として転用され、当時のトンネル群が今なお“現役”で活用されていることは意外に知られておらず、地元では“抜け道”と認識している人もいるほどです。

 

秘境感の漂う峠越えのトンネルだけでなく、かつて大正天皇が行幸の際、景観を絶賛された杉津付近の敦賀湾の眺めも楽しめる旧線ルートをたどってみましょう。

 

東京からパリまで17日!
「欧亜国際連絡列車」が駆け抜けた歴史の港町

 

散策のスタート地点・敦賀は、本州で5番目となる明治15(1882)年にいち早く鉄道が開通した歴史を持ち、明治45(1912)年には敦賀港から航路でウラジオストク港、さらにシベリア鉄道でヨーロッパまで通じる「欧亜国際連絡列車」の運行も開始され、東京からパリまで17日間で結んでいました。

 

市街地には鉄道ゆかりの施設が多く、懐かしい敦賀の街や峠越えの鉄道を再現したジオラマのある敦賀赤レンガ倉庫、敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎)、旧敦賀港駅ランプ小屋があります。

 

いずれも港に面した金ヶ崎緑地エリアに集中しているので周遊しやすく、市街地でソースカツ丼や新鮮な海鮮丼などの名物グルメも楽しみながら散策したいところです。駅前のotta(オッタ)にも敦賀の味覚を楽しめるお店が並び、気軽に入れます。

 

地元で愛される名物「敦賀ヨーロッパ軒」のソースカツ丼

ソースカツ丼は、古くから福井の人々に親しまれてきました。
ほかにもボリュームある洋食メニューが豊富です。港寄りの本店のほか、駅前店等があります(月・火曜定休)。

  • 住所(本店): 敦賀市相生2-7
  • アクセス(同): 敦賀駅西口から徒歩約20分

 

いずれも徒歩やバスでまわれますが、敦賀駅前(西口)などで「つるがシェアサイクル」を借りれば、市内各所にあるサイクルポートで返却もできるので効率的です。

 

やや健脚向けですが、旧北陸線トンネル群を通り抜けて山中信号場(スイッチバック)跡まで往復することも可能です。その場合、途中の国道はトラックの通行量が多いので注意したいですね。

なお、敦賀市では旧敦賀港線の廃線敷など活用し、金ヶ崎エリアで鉄道遺産を生かした新たなまちづくりに着手しています。

 

かつて敦賀駅で使用されていたSLの転車台を活用した鉄道公園などの計画もあり、今後に注目したいところです。


 

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