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呪術の文脈で、超自然的な力を発揮し、人の吉凶を左右するモノを『呪物』といいます。
それは日本のみならず、世界中の民族世界において古来人々とともにあったオブジェでした。
そして今でも密かに伝承され、秘崇されている存在でもあります。
そんな呪物たちに魅入られ、収集・フィールドワークをつづけている呪物コレクターたちがいます。
ムーでは、呪物コレクターの方が選りすぐる逸品に着目し、紹介しています。
今回はその中から、アフリカの呪物についてピックアップします。
取り扱いに気をつけないと命に関わる人形
『ンコンディ』

正確な名称は不明。
骨董品を営んでいたA氏の父が、40年以上前に西アフリカの村で売り物ではないといわれながらも、
高額を提示して譲ってもらったもの。
現地ではホテル職員や空港職員にも「取り扱いに気をつけないと命に関わる」といわれたといます。
帰国してからはお祓いをしてもらったのち、売らずにしまってありましたが
その父も亡くなり、A氏の手元にありましたが、この間A氏はいろいろ怖い体験をしたといいます。
(1)聞き取れない言語で何かを唱える声がする
(2)かちゃかちゃと何かがぶつかる音がする
(3)この人形のことを話すと、聞いた人にもその言葉が聞こえることも
(4)見た目、とくに顔が変わることもある
(5)倉庫に置いていると荒らされている
(6)密室なのに鳥の羽根が見つかった(人形のものとはちがう)
(7)知人にこの人形のことを話した直後、彼は事故に遭い、肋骨を数本折って入院した
知人からは電話で「その人形ヤバいと思う」と言われたといいます。
縄で縛られ、動物の頭骨や鳥の羽根が覆う呪物
西アフリカの某国のとある村に伝来した精霊像とも呪物人形ともされる『ンコンディ』は
アフリカではよく見られる同様の呪物を指す名称とのこと。
一目でぞっとさせる異様な存在感。
素朴な木像(ですが稚拙ではない)ながら、飛び出した目、頭髪代わりに植えられた鳥の羽根、
首や胸、腹部には縄が縛られ、動物の頭骨らしいものが肩にも腰にも巻きつけられています。
A氏の父が譲り受けたときに何ごとか取り扱いの注意点を告げられたといいますが、
現地なまりのフランス語でよく聞き取れなかったそう。
そのため、持ち帰ったはいいものの、取り扱いに困ったまま秘蔵されていました。
これはいったい何者なのでしょうか。
今回、「鑑定」役として占呪術師の麒麟さんが観て、見解を話しています。
「これは売っちゃいけないもの。(上記)1から6のように語られるのもよくわかります。これ、すごく血をほしがっていますね。セットアップした呪術師が“入って”いて、呪術師のカタシロ(形代)みたいになっている」
では、どのようなまじないがかけられた像なのでしょうか。
「たぶん、一族を守るため、一族の繁栄を祈って、呪詛返し、あるいは呪術返しをするためのアイテムでしょう」
本誌では麒麟さんによる見解がさらに詳しく掲載されています。
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