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※ムー2023-06-09 発売号 (2023年7月号)の誌面を基に記事を作成しています。
足を踏み入れたものは、霊感がなくても怪奇現象を体験する…!
それがドキュメンタリー映画『三茶のポルターガイスト』でも話題の、
東京・三軒茶屋のヨコザワ・プロダクションです。
この心霊スポットでは、どのようなポルターガイスト現象が起きているのでしょうか。
それはトリックではなく紛れもない真の怪現象なのでしょうか。
ムーにて特集されている『三軒茶屋のポルターガイスト現象』についてピックアップします。
目次
あまりにも出すぎる、注目の怪奇スポット
オシャレさとレトロが同居する『三軒茶屋』。
そこは、街並みだけではなく、遠い昔に死んだはずの人間までもが時代を超えて“融合”する街でした。
駅から徒歩1分の好立地にある三角地帯の一角に佇む地下2階地上8階建ての商業ビル。
その4階にテナントを構える俳優養成所『ヨコザワ・プロダクション』は、
いま日本で最も幽霊が出る場所としてメディアで注目されています。
クッキリとした輪郭を保ちながら天井や壁から出てくる白い手の映像は、
これまでの心霊史を塗り替えるほどの鮮明さで、日本のオカルトファンを震撼させました。
しかも、何度でも出てくるという“再現性”を兼ね備えていることから、
科学的アプローチを望む声も多いのがこの物件の特徴です。
ほかにも『鏡から水が出る』『吊るしたホワイトボードが揺れる』『天井が揺れる』などの現象が起きるのですが、
“あまりにも出すぎる”点で、ヤラセを疑う者も少なくありません。
ムーの筆者自らが企画・主演のドキュメンタリー作品

そんな中、ヨコプロの新たな心霊映像の撮影と各専門家の分析や現場検証を含めた
ドキュメンタリー映画『三茶のポルターガイスト』が今年3月に公開されました。
作品では、ムーの今記事の筆者(角由紀子氏)は本作の企画と主演を務めています。
当然、初めからこの場所を『本物の幽霊物件』と認めていたわけではないそう。
むしろ、時間とお金をかけて真実を知りたかったとも。
それだけに、映画の制作が決定した際には、裏で監督に
「もし、この場所が人為的に作られたお化け屋敷だったら、それを映画内で暴きますか?」と
確認しているほど。
監督の答えは「仮にこの場所が嘘だったら、それを映画に残したほうが意義がある」というものでした。
監督は絶対にヤラセをしないことで有名な
人気ホラードキュメンタリーシリーズ『怪談・新耳袋殴り込み!』で製作を務めた後藤剛氏。
『新耳袋』シリーズで積み上げた信頼を本作で壊す気はなかったのでしょう。
心霊ビルで確認された12の怪現象とは?
①2度の白い手の出現、②ホワイトボードの揺れ、③飛ぶ掛け時計、④鏡から噴き出る水、⑤物品出現、⑥電気の明滅、⑦幽霊の声、⑧天井の揺れ、⑨鳴り響く鈴の音、⑩突然空間に漂う線香の香り、⑪勝手に開くパイプ椅子、⑫鏡の中を泳ぐ白い少年の姿(取材中に撮影されたものではなく、撮影前にあらかじめ5日間設置していた定点カメラで捉えられたものです)。
これらの現象について、いくつか解説していきましょう。
①の白い手は、普段は椅子として利用されている舞台用の雛壇と雛壇の隙間からニュッと出てきました。すぐに現場を調べましたが、人が入る隙間はありません。
撮影した監督いわく「指はうねうねと動き、人形ではなかった。しかし、人の手かというと断言もできない。真っ白いゴム手袋のようなテクスチャーで得体の知れないものという表現がしっくりくる」とのことです。
ホログラムやプロジェクション・マッピングの可能性も疑われましたが、映像の専門家によると
「ホログラムならナイトモードカメラで撮影された手の映像に必ず光源が映り込むはずですが、これには映っていません。そもそもガラスなど反射物が何もない空間にホログラムを出すのは難易度が高いです。少なくとも、この映像から見るに、ホログラムなどの可能性はありません」と言い切っています。
だとしたらCG処理されたものということになりますが、実際に見ているのでそれはありえません。
映画では、他にもポルターガイスト演出に長けた手品師や、建築構造に詳しい元内装業者などを呼び、オーナーも不在の中で手当たり次第に現場検証に挑みました。
手品などのからくりで、やらせを疑う声も
②と③のホワイトボードの揺れと時計が飛ぶ件に関しては、手品師が「細い糸や手品用の装置を使って遠隔操作をすれば簡単にできる」という見解を出しましたが、実際の現場で仕掛けの痕跡を発見することはできませんでした。
また、検証後に手品師のマネージャーから監督宛てに「本当に仕掛けがあったら、プロは絶対好き勝手に触らせませんよ」というメールが届いていたのも興味深いです。
④の鏡から噴き出る水は、鏡に付属しているゴム製の細いホースの小さな穴から水が噴射するため、そこに何か仕掛けがあるとみられていましたが、内装業者によって、ホースが途中でネズミに齧られて大きな穴が空いていることが判明しました。
さらにホースの先は無造作に床に置かれており、もし、ホースをたどって水が流れているなら途中で漏れ出たり、先からも出てこないと理論的におかしいことがわかりました。
ちなみに、これらの検証に台本はなく、チェック場所もその場の流れで決めたので、オーナーが事前に対策することはできませんでした。
こうして、映画ではシラミ潰しに現場検証をしましたが、あくまでも人間がチェックしたものなので、取りこぼしがある可能性は否めません。
とはいえ、どんなに血眼になってカラクリを捜しても、ないものはないのです。
ビルはどこに、現在もある?
三元ビルは、〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2丁目14−12 にあり、そのビルの4階に現在もヨコザワ・プロダクションは存在します。
都内最強の心霊スポットとして、数々の芸人さんなどが訪れているそうです。
▼ 作品情報
- タイトル: 三茶のポルターガイスト
- 劇場公開日: 2023年3月24日
- 製作年: 2022年(日本/82分/G)
- 監督: 後藤剛
- 配給: エクストリーム
- 製作・企画: サイゾー
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