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2023-09-08 発売号 (2023年10月号)
2023年1月、奈良県北部の古墳から異形の銅鏡とともに日本史上最大の鉄剣が出土したことが公表された。
この長大な刀剣を作らせたのは、いったいだれなのか。
そして皇室のレガリア・草薙剣を巡る伝承とのリンクは何を物語っているのか。
今号のムー特集では、霊剣の背後に浮かび上がる謎の一族の歴史をさぐり、日本古代史最大のミステリーを明らかにします。
考古学の常識を覆す剣と銅鏡

謎の銅鏡と巨大鉄剣が出土した、富雄丸山古墳は、直径約109メートル、高さ約14メートルの円墳で、出土土器などから古墳時代前期に属する4世紀後半の築造と推定されている。
円墳としては日本最大の規模であり、被葬者は不明ながら、生駒山束麓一帯を勢力図とした一族の有力者だろうと考えられている。
ただし、この古墳が天皇(大王)のものである可能性はまずない。
天皇家は奈良盆地南東部、つまり三輪山西麓付近を本拠としていたし、古墳時代天皇陵は前方後円墳が原則だからだ。
ちなみに、大仙陵古墳(伝仁徳天皇陵)、誉田御廟山古墳(伝応神天皇陵)など、墳丘長が300メートル超の巨大前方後円墳の天皇陵が大阪平野側に造営されるようになるのは4世紀末以降、つまり古墳時代中期に移行してからだ。
昨年(2022年)、この富雄丸山古墳で、奈良市教育委員会により本格的な発掘調査が行われた。
すると、驚くべき遺物が出土した。このことについては今年1月25日に報道発表が行われて話題を呼んだので、記憶している読者も多いだろう。
出土したのは、盾形の巨大な青銅鏡と、鉄製の長大な蛇行剣。
ちなみに、出土場所は、墳頂部ではなく墳丘から北東方向にせり出した「造り出し」と呼ばれる部分であったことは注記しておきたい。
盾形青銅鏡は長さ64センチ、最大幅31センチ、厚さは0.5センチ。背面中央に紐(つまみ)があり、上下には神獣や太陽とおぼしきものなどを表現した精緻な文様が施されている。
このうちの神獣文は、体をうねらせた龍を浮き彫りにした、古墳時代の後鏡(国産鏡)の代表格「龍鏡」の図像文様に酷似している。
銅鏡は円形が通例で、盾形のものなど国内に前例がない。
大きさも類例がないサイズだ。
巨大な剣を作ったのはいったいだれなのか?
全長約2メートル37センチ、幅約6センチ。
国内の蛇行剣でこれまで最大だった宇陀北原古墳(奈良県)出土の全長84・6センチをはるかにしのぐ。
鉄剣全体に視野を広げても、これまで国内最大とされてきた中小田第2号古墳(広島市)出土の鉄剣は長さ1メートル15センチ。
したがって、富雄丸山古墳出土の蛇行剣は、蛇行剣としてはもちろん、鉄剣としても国内最大になる。東アジア全体でみても鉄剣としては最大級であり、蛇行剣としては国内最古である。
蛇行剣自体には明らかに武器としての実用性はない。
特異な形状は神獣としての蛇もしくは龍の姿をかたどったもので、そこには霊威が表出されているのだろう。
したがって、蛇行剣は呪術や祭祀に用いられたとみられている。
神異をもたらすと信じられた「霊剣」といいかえてもよい。
当然、富雄丸山古墳から出土した巨大蛇行剣も同様だろう。
本誌では、巨大蛇行剣の謎を解く糸口として「草薙の剣」の正体に迫ります。

今号のムーでは、

・大スフィンクスに巨大地下構造を発見!
・2025年7月の津波予言は的中した!
・エルサレムで赤い牛の燔祭リハーサルが執行!
など、今月も衝撃のスクープが満載です。気になる人は、ぜひ本誌でご確認ください。
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