●ダンスウイング49号DVD付録
2009UK選手権前日の1/19に開催された「UKコングレス」より
アン・ラクスホルムによるスタンダードレクチャーの模様を収めたDVD付録。
アマスタンダードファイナリストのバレリ組も登場し、ステージ上で演技を披露します。
●誌面では、2009ブラックプール大特集!
◆ラテン競技講評
解説/大村淳毅先生・和田恵先生
(インタビュー本文より抜粋⇒)
──3次予選で登場してきたマイケル・マリトースキー&ジョアンナ・ルーニス組、印象はいかがでしたか。
MEGUMI 去年、初優勝して連覇もかかっている。気分的なものも去年とは違っているでしょうし、また王者の貫禄といったものも出てきたのかもしれませんが、冷静に踊っているなという印象でした。逆に、リカルドとユリアのほうは「チャンピオンを負かしてやろう」という雰囲気が最初から出ていて、私はあまり見たことがなかったのですが、転びそうになったりするミスを何回か見たんですね。こういうミスは誰もがすることなので、ミスするから悪いということではありませんが、ただ、力が入りすぎているのか、気分的に盛り上がっちゃっているのか、もう、グォーッと行こうとしている。そのリカルドたちと、冷静なマリトースキー組の対決、これは面白いなと感じたんですよ。
ATSUKI もともとマリトースキー組って、ワーッと騒ぐようなタイプではないので、今回も3次予選では、スーーーッと踊り始めたような印象です。
MEGUMI そのへんが、彼らの踊りはラテンダンスらしくないと言われたりもするのかもしれませんが…。
ATSUKI 外人選手達との間で、誰が好き? といった話をしたりもするのですが、マリトースキー、いいじゃない、と言うと、ラテンっぽくないから、なんかヤダとかね。
MEGUMI 私たちは素晴らしいと思っていますよ。
ATSUKI テクニックとか、間の取り方とか、二人の空間だとか、そういった点で彼らは突出していると思いますね。そして、難しいことをいとも簡単にやってのけてしまう。つまり、相当難しいことをやっているのに、難しそうに踊らない、出来そうなんじゃないかって位に見せてしまう。それってすごいことですよ。僕たちが留学していた頃、さっき話に出た「セムリー」のスタジオで、アマチュア時代のジョアンナをよく見かけたりすることがあったんです。まだ無名で、コンペに出てもすぐ落ちちゃったりしていた頃ですが、彼女は飛びぬけて上手かった。
MEGUMI でもですね、彼女はその頃から今と変わらない踊りをしていたんですよ。
──エーッ! そうなんですか、オドロキですね。
ATSUKI 僕もね、なんで、この女の子、こんなに上手いのに早く落ちちゃうんだろうって。
MEGUMI 天才がいる! って思いましたもの。
──ジョアンナの場合、どこがズバ抜けているんでしょう?
ATSUKI&MEGUMI バランスですね。
MEGUMI とにかく、バランスが素晴らしい。
ATSUKI 一人で何でも出来ちゃうんですよ。別に男性の力はいらないんじゃないかっていうくらい。スピンだって、男性がこうやっているだけで(女子の頭上に手を持っていく動作をして)、自分で回って、自分で止まって。ふつうだったら男性の何々を利用してというのがあるんですけど、自分で回って、止まって……だから、全部セルフサービスのようなもの(笑)。そのぐらいの印象を受けていましたので、ブラックプール・アンダー21で(1999年)優勝経験のあるマリトースキーと組んだと聞いて、あれだけ一人で踊れるんだから大丈夫と思ってました。それから何年も続けている中で、今回見て思ったのは、カップルとしていいな、と。
◆スタンダード競技講評
解説/奥山俊一先生・奥山浩子先生
(インタビュー本文より抜粋⇒)
――では、今年のファイナリストたちについて、大会4連覇を成し遂げたミルコ・ゴッゾーリ&アレッシア・ベティ組から順にうかがってまいりたいと思います。
俊一先生 アレッシアって、好きなタイプなんですよ。あまり微笑むとか笑うといったタイプでなく、冷静に踊るキャラクター。私はとても好きで、予選から、もう間違いなく全部1位だろうなって思って見ていました。強く感じたのは、女性のダイレクション(進む方向)に対して、ミルコがものすごく丁寧に踊っていたことですね。
――女性が進む方向? 男子じゃなくて、ですか。
俊一先生 女性だって、進んでいるんですよ。女性が後退したり、前進したりする方向。
その女性が踊っていく方向に対して、自分がどの回転量で、どこに行ったら良いか。彼女の体に対して、どこに行ったら良いのか、と、そのことに対してものすごく丁寧なんですよ、ミルコは。彼はアレッシアの動きを熟知している。だから、どんなポジションになっても、プロムナードになってもアウトサイドにいっても、コントラ・チェックしても、どんなフィガーでも、彼の右手のフィット感と彼女の背中のフィット感が変わらない。彼らは、フレーム、あるいは背中をスパイラルすることが全くないんですね。 体をしぼって何かをやっているだけで、体をねじって何かをしているわけじゃない。
浩子先生 ねじれることがないんですよね。同じ姿勢のままで、常にどこに対しても動き続けられるんです。
俊一先生 ほんとに、彼らの踊りを見ていると、お手本みたいで。皆さん、もし彼らの踊りを見る機会があったら、タンゴとかクイックステップも彼の得意種目なんですが、フォックストロットに注目してもらいたい。彼女とのフィットした感覚を変えないで踊っている素晴らしいシーンを見ることができます。ほとんど、彼のルーティンはベーシックですよ。リバースウェーブからというフィガーを中心として、流れるように、ほんとにフォックストロットの代名詞のように踊っているんです。これは必見ですね。お手本になると思います。
浩子先生 やっぱり、ベーシックというものをすごく勉強してますよね。フットの先からヒップがどう動いて、背骨がそこにどう乗っかってきて、頭をどこにやって、フレームワークがどうあって…って、全部くずれないんです、一つたりとも。
俊一先生 マーカス・ヒルトンが引退してからいろいろな世界チャンピオンがいましたけど、ミルコが一番だと思う。もしかするとマーカスといい勝負かもしれない。僕はそのぐらい絶賛したっていいんじゃないかと思っている。
浩子先生 かえって、この二人がいなくなったあとのダンス界はどうなるんだろうって心配になりますね。
俊一先生 だからスターというのは、みんなで盛りたてて作って行かなければいけないんじゃないかなって、僕はそう思いますね。
ブラックプールダンスフェスティバルの歴史
FASHION GALLERY in BLACKPOOL
監修・解説/Aoi produce 浅田香さん
DANCE HAIR GALLERY in BLACKPOOL
監修・解説/Tim Togawa 戸川美佐子さん
Dance Pro File
ゲスト/エンプレスオーケストラ アシュレイ・フローリックさん
ウイングおじさんのちょこっと講座
コーチャーズ語録「うまく踊るヒント」
WINGインフォメーション
海外特別リポート
横道佳奈先生の「インドで社交ダンス」
★読者プレゼントコーナー
商品情報・内容
- 出版社:スタジオひまわり/ウイング倶楽部
- 発行間隔:隔月刊
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