●ダンスウイング52号DVD付録
2009UK選手権前日の1/19に開催された「UKコングレス」より
「ビル&ボビー・アービン追悼番組」の模様を収めたDVD付録。
貴重な映像を交えながら偉大なチャンピオン、ビル&ボビーを偲ぶ対談番組です。
ゲスト/マーカス&カレン・ヒルトンMBE、アンドリュー・シンキンソン他
●誌面では、競技ダンス最前線……オールカラー27頁
2009ロンドンインターに見る“ダンスの今”
スタンダード競技講評/田中節子先生
(スタンダード競技講評インタビュー本文より抜粋⇒)
5位・パオロ・ボスコ&シルヴィア・ピトン組について……パートナーの表情がとってもいい。アマチュアの時よりも、若々しい感じになってきていますね。(中略)アマチュアの時の彼女は、いつもトップにいるから、それなりの同じような顔になっていた気がします。ほっといてもトップよ、みたいなね。ところが、今回は、自分の感情を出して行かなくちゃ。そういうことに強い意識を持って取り組んでいたように思いました。(中略)やっぱり、表情が動くということは、筋肉が動くということだから。それだけ、若く見えますね。こういう所を、日本の選手に学んでもらいたいと思うんですよ。われわれは生身の人間なんだから「持ってるもの」があると思うわけ。出しゃぁいいのにー……日本選手を見ているとほんとうに歯痒くてしょうがない。人間だから持ってるはずなのに、なんとなく、出しちゃいけない、出したら恥ずかしいみたいな、そんな印象の踊りになってる。だけど、舞台にのったら俳優さんと同じですから、これでもかっていうぐらい出していく気構えがほしいのよ。踊りって、下半身のテクニックだけじゃない。顔も筋肉で出来ているし、目だって筋肉で出来ているわけだから、あらゆる筋肉をつかって行くようなことを、もっと考えていかないとねぇ。日本の選手だって、見ていてけっして下手じゃない。下手じゃないのよ、技術的にはね。ところが、特徴がないのよ。あの人のタンゴが好きだとか、あの人の音楽表現が好きだとか、あの人の動き方が好きだとか、あの人の背中が好きだとか…。そういうのってあるじゃないですか、ファイナルに入るような選手たちには特に。何も持ってないで入った選手って、いないですよ。(中略)だからねー、こういうトップに来る選手たちっていうのは、コーチャーたちとじっくり話し合いをしていると思いますよ。例えば、成績が悪かったりすると、「なぜ悪いんだ」「どこが悪いんだ」って、徹底的に煮詰めていると思います。そういうディスカッションがあるかどうか、また、そういう習い方をしているかどうか。われわれの場合には、言葉のハンデもありますから、なかなか難しい面もあるんですけど、それでもやらなくちゃいけないことだと思うんですよね。ともすると、コーチから「今のいいよ」と言われたものだけを拾ってくるようなことになりかねない。そうではなくて、自分自身が感じる、本当の意味での肉体の満足感というものを見つめ直してみてはどうかと思う。(中略)自分が音楽をフィール(feel)して、踊って、動いたときに、自分の筋肉が気持ちよくそれに付いてくるかどうか。そういうところのチェックをしているかどうかという事なんですよ。コーチから「いいよ」と言われたことを拾ってくるだけだと、もうそこで完結しちゃいます。でも、ほんとうは、そこから上をどういう風に伸ばしていくかが大きな問題で、それこそが本人の力なんですよ。
ラテン競技講評/嶺岸昭志先生
(ラテン競技講評インタビュー本文より抜粋⇒)
ラテンアメリカンダンスの「エレガント」とは何か?……嶺岸先生 フランコ・フォーミカ、この選手の体の動きとかリズムの出し方とかを見ていると、ファイナリストたちの中ではひと昔前のダンサーに一番近いのかなー、と思うんですよね。非常に親しみも湧くし、踊りが人間的であって、生粋のラテンマンという感じがする。スラヴィック・クリクリヴィーと同じ時期にアマチュアのファイナリストとして活躍していた頃の彼の踊りには、目を見張るものがあった。こんなにも、全ての体のバネを活かして踊れるなんて、すごい! と思いましたね。男としての魅力を感じさせるダンサーでした。アマチャンピオンからターンプロし、その後しばらくダンスから遠ざかっていたのが、オクサナと組んで復活してきて、今は第三位に浮上してきた。日本での人気も高いように思いますし、ちょっと昔のラテンの良さを分かっている人たちからは、大きな期待を集めているカップルなのではないでしょうか。
──それは、トラディショナルなものを持っているからでしょうか。
嶺岸先生 持っていますね。そして、決して派手ではないというところが好まれる理由だと思います。私たちラテンダンサーの間では褒め言葉なんですが、ラテンってちょっと「ダサイ」部分がなきゃいけないんですよね。(中略)洗練されすぎた、スタイリッシュなものよりも、ちょっと泥臭いと言いましょうか、あか抜けてないような感じの部分が求められるんです、ラテンって。それがつまり、トラディショナルさ、なんですよね。都会的で、一番最先端を行っているものもカッコイイ部類に入るでしょう。でも、ラテンの場合、男性と女性がカッコをつけて踊っているだけじゃ駄目なんです。そうではなくて、例えば、男性と女性の間に一人の神様がいるとして、その神様に一緒に踊れる幸せを感謝しながら踊っているような…、私の先生は実際そういうダンサーだったんですよ。
──それは、嶺岸先生のコーチャーのお言葉ですか?
嶺岸先生 はい。神様が間にいる、と。その神様に、一緒に手を繋いで踊ることに感謝をするっていう…敬愛ですね。尊敬、リスペクトですね。それが必ずお互いにあるっていう、そういう踊りをすべし! そういうことを世界チャンピオンの師匠が言っている。確かにそうなんですよ。ただ男性がカッコをつける、女性は女性らしく、というものを超えた部分があるんです。もう一つ次のステージへ突き抜けていくというか、そうすることで初めて、感動を呼び起こすことが出来る。私は、それが「エレガント」ということだと思っているんです。エレガントなダンサーっていうのは、そこの域まで突き抜けちゃってる人のことをいう。だから、エレガントとは、究極のリスペクトを表す言葉。そして、自分にたいしては謙虚さとなってくるものですから、究極の謙虚さ、それがエレガントだと思うんですね。
2009ロンドンインタートピックス
日本の小学生ダンサーにズームアップ!
2009ロンドンインター 海外コーチャーはこう見た!
BALLROOM REVIEW 1 by ANNE GLEAVE
BALLROOM REVIEW 2 by MASSIMO GIORGIANNI
ウイングおじさんのちょこっと講座
ジャッジに好印象を与える! DRESSES from LONDON
監修・解説/田中節子先生
Body Chance
ダンス──遙かに上手くなるための秘訣 第2回
by Jeremy Chance
ワールドダンスインフォメーション
海外選手会レポートPART1[アルナス・ビゾカス]
海外選手会レポートPART2[ファブリチオ&ロレーナ・クラベロ]
WINGインフォメーション
WING NOTES
最新メンズファッション from LONDON
監修・解説/ダンスファッションフジヤマ 竹橋順二さん
最新ダンスヘア from LONDON
監修・解説/タイガビューティーサロン 大雅清子さん
「2009プロフェッショナル統一全日本ダンス選手権大会」
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