GLITTER(グリッター)の編集長インタビュー

編集長プロフィール

トランスメディア
「グリッター」編集長 千原正子さん

ちはらまさこ 東京出身 「Fine」(日之出出版)編集部を経て、「Blenda」(角川春樹事務所)を立ち上げ、編集長に。その後、独立して「グリッター」編集長。

編集長写真

第11回 GLITTER(グリッター)編集長 千原正子さん

もっと自由に女性であることを、人生を、楽しみましょう

――ことし9月で創刊5周年ですね。雑誌自体何か変わりましたか。

雑誌が変わったとは思わないですが、周りが変わったということはあるのかも しれませんね。「グリッター」を出す前には、こんな雑誌ってなかったはずなんです。でもいまは、この雑誌に載ってるような人が増えた気がします。

――創刊当初は「エイジレスな女を目指す25歳から30代のアゲアゲ・マガジン」というキャッチでした。

グリッターな衣装は編集部独自にコーディネート
グリッターな衣装は編集部独自にコーディネート
編集部には撮影スタジオもある
編集部には撮影スタジオもある

ええ。いまはもう少し上の世代の人も読んでくださっているようです。
私も年齢 が上がっていってるわけですし。でも、思うんですけど、「グリッター」的 なスタイルって別に年齢に関係なくなってきてますね。読者のコアな部分は20代後半ですが、30代にも40代の人にも読まれています。
外国の人はそうでもないと思うのですが、日本の人はよく何歳だからこうしろと か、もういくつになったんだからこんな色を着てはいかん、とかいうじゃないですか。私はそういうのって嫌だったんです。歳をとってもミニスカートはいていいと思うから。

――もっと自由に生きようといったメッセージが散見されます。

ええ。自分のスタイルで服を着て、好きに行動して心から人生を楽しんでほしいというメッセージはあります。
本当はしっかりした読み物をやりたいという思いが強いんです。でも雑誌一冊まるごと読みものだと辛い。そこをポップなファッションでくるんで、しっかり読めるものをつくりたいんですよ。

――セレブのゴシップ記事が評判ですが。

はい。海外発みたいなメッセージの見せ方にしたかったんですね。でも、みんな セレブのゴシップばかりに注目するから、もう止めようかな(笑)。
写真には人一倍気をつかっているつもりです。やっぱり写真が与えるインパクトってかなり強いと思うんです。それとデザイン。そのなかでも表紙は一番大切ですからね。 ちょっと欧米の雑誌っぽいテイストになっています。
雑多なタイトルを表紙に載せているのは、そのほうがやはり売れ行きがいいからなんです。

――サーファーでしたよね。

はい。サーフィンが好きで海のそばで暮らしていました。
編集者としてのスター トは「Fine」(日乃出出版)ですが、これも編集をやりたかったわけ じゃなく、サーフィンを続けていける仕事だからということで選んだようなものです。その前に1年ほど「サーファーマガジン」というのを経験はしていたのですが、ちゃんと編集の世界に入っていったのは「Fine」が最初です。
そこで編集長だった大野俊也さんに多くのことを教わり、育てていただきました。 大野さんは 本当に自由に好きなことをやらせてくれたんです。海外にサーフィンに行きたい、と言えば、じゃあ取材をくっつけてやってくれば、みたいな 感じ(笑)。私みたいな人は、押し付けてやらせるより勝手にやらせたほうがしっかり働くと思ったんでしょうね。実際、原稿書きからスタイリストまで、 全部やりましたから。
トランスメディアと契約するきっかけになったのも 大野さんがここで「Warp」の編集長をやってたからなんですね。 (次頁へ続く)

――「Fine」の後は「Blenda」(角川春樹事務所)の立ち上げですね。

そうです。「ポップティーン」のお姉さん版をつくるのでやらないか、と話をいただいて。
ちょうど「Fine」も10年やってきたので、もういいかなという時期でした。 それにプライベートなことですが、一緒に暮らしていたプロサーファーの主人と離婚した、というのも一因です。
それで転職して、会社からはやはり好きなようにやっていいよ、って最初言われて(笑)。 で、好きなようにつくっていたら、ダメ出しされて、「S cawaii」みたいなのにしなきゃ、と言われたりとか・・・結構難しかったですけど、3年頑張ってやりました。
ただ、年齢がそこそこになっていたので参加してる実感が薄いなと感じるようになって、もう自分がやるべきことは終わったかなと思って辞めちゃったんです。

――燃え尽きた感じですね。その時おいくつですか。

33歳になってました。それでハワイに行って3ヶ月ほど遊んでたんです。
その時、占いの雑誌の中に「GLITTER」(光り輝く、華やかな美しさなどの意味)という言葉を見つけ、素敵な言葉だなと思ったんですよ。私が次に雑誌をやれるなら、この言葉をタイトルにしたいなって。キラキラ輝く人生!
そんなことしてる時に、友人のデザイナーから電話があって、雑誌つくらないかという話があると言うんですよ。それで、また雑誌をやれることになり、提案してくれたのがいまの会社トランスメディアというわけです。現社長は「Fine」も出していた日乃出出版で広告を担当していた石川さんです。私はこ のトランスメディアと契約して基本は独立採算でやるということで雑誌つくりを 始めました。

――千原さんの等身大の雑誌という印象ですね。

そうですね。別にどんなスタイルでいくって決めてるわけじゃないし。女を捨てないで人生を楽しみたいということです(笑)。イメージキャラクターも特定はしていない。
創刊からしばらくは季刊でしたがすぐに月刊にしました。忙しいですけど楽しいですよ。 会社は編集者4人、私のアシスタントとしてのスタイリストが2人、デザイナー1人、経理1人、バイト1人といった構成です。売れ行きも広告も好評なので、充実しています。

――テレビショッピングの番組の評判はどうですか。

MOSTI.tv(テレビ東京http://www.tv-tokyo.co.jp/mosti/)ですね。
深夜なのであまり見られてないかなと思い ましたが、そうでもなく、評判はいいですね。基本、男目線はすごく意識したファッ ションですから、テレビ映りもいいのかもしれません。 「グリッター」に商品を載せるとスタイリストや芸能人からの問い合わせが増えると聞いています。これからはうちも付録をつけてみようかとか、もっと皆にアピールできる方法を考えています。

――いまでもサーフィンに行きますか。

編集長のコレクション1
お洒落な編集部。ゴルフセットも見える

いえ、サーフィンは離婚とともに卒業です(笑)。
いまスポーツはゴルフをしています。グリッター主催のゴルフコンペもこの前やりました。スポーツもいいけど、私はお酒を飲んでるときが幸せですね。だから、仕事を早く片付けて(笑)飲みに行くのが好き。
もちろん仕事は充実してなきゃだめなので一生懸命やってますが、さあ終わった遊ぶぞ~ということがなきゃ。 服だって、せっかく買ったのに着る時間や着ていく場所がないようじゃだめですよね。だから私はそんな場所を読者に提供するようなことをやりたい。それでイベントやったりもしてるんですね。今度はグリッターのCDをつくったりもします。お台場でパーティやったり、い ろいろ読者との出会いの場所を広げていきたいです。 これからは編集という枠を超えて大人の遊び場所をもっとつくっていきたいな。

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(2009年7月)

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