-もともと機械をいじるのがお好きだったんですか?-
「そうですね、昔からバイクや自転車をカスタムするのが好きで、ゲームもハードの中を開けて、基板がどういう構造になっているのかとか、液晶はどうなっているのかといったことを調べるのが好きでした。ゲーム自体はウイイレ(※1)とドラクエ(※2)くらいしか得意なものはないんですけど」
-すごいゲームマニアな方なのかと思っていました-
「もともとは情報誌の編集をずっとやっていたんです。その前はちょっとエッチな雑誌の編集をやっていまして、社会人になって一番最初に切った領収書は犬の首輪ですからね。全裸で首輪をつけて西郷隆盛プレイの写真を撮ったりして「自分は一体何をやっているんだろう」と、ふと思ったり(笑)。まあ今となっては笑い話です。その後、転職したんですがその雑誌が2002年に休刊になってしまい、『ゲームラボ』に来た感じですね。正直僕もゲーム雑誌ということは知ってましたが、こんなにマニアックとは思わず面接のときに初めて読んでビックリしましたよ」
◆奥家さんがおすすめする1冊◆
『ワンダーJAPAN』vol.12(三才ブックス)1200円(税込み)

◆奥家さんがおすすめする1冊◆
『ワンダーJAPAN』vol.12(三才ブックス)1200円(税込み)
-読者はやはりゲームの改造好きな人が多いんでしょうか?-
「そうですね。たとえばゲームソフトを買ってそのままクリアするだけでは物足りないような人たちですね。ゲームをもっととことん遊びつくしてしまおうという人たちを対象としています」
-素晴らしい考え方ですね!-
「ゲーム改造が好きな人は大体2種類に分かれると思うんですけど、ハード派とソフト派がいるんです。ゲームソフトをいじる人というのはゲームの中のプログラムを書き換えるんですけど、この改造コード(毎月ゲームラボに掲載)を市販されている専用ツールを使って打ち込むと、いきなりレベルが999からゲームがスタートしたりするんです。ウイイレだったらいきなりマスターリーグポイントがマックスとか、隠し選手全開とか。そういう人たちは1回目は普通にプレイして、2回目はストーリーを楽しむために戦闘をはしょりながらステータスマックスで一気にクリアするとか、どうしてもクリアできないゲームで主人公を強くするために使うとか。「これはどういった雑誌なの?」と尋ねられると難しいのですが、不思議な建物や怪しい工場、珍スポットや珍寺、廃墟など、日本中にある《異空間》を探検・紹介する雑誌です。現在は年4回発行の季刊誌ですが、毎号様々な地方をピックアップしているので、普通のガイドブックでは物足りない人も、きっと満足できるはずです!あとはガンダム系ゲームの『スーパーロボット対戦』で、たとえば味方は味方のユニットで決まったパイロットしか乗せられないんですけど、改造コードを使うことによってどのロボットにどのパイロットでも乗せることができたり、ゲームの遊びの幅を広げることができるんです。改造コードのページは全部投稿作品なんですけど、15歳くらいの人から頂いたこともありますよ。読者には色んな分野で濃い方が多くて、その方たちが味方なのは強いですね。」

-一気にレベルを上げられるとか、かなり魅力的です!-
「ハードの方は、たとえばDS本体には水晶端子が入っていて、これがDSの処理時間を司っているんですけど、これにちょっと手を加えることによって処理速度が1.4倍上がって、ゲームが1.4倍速くプレイできたりします。その分電池の減りも早くなりますけど、読み込みやプレイが速くなりますね」あとは既存のコントローラーに半田付けしてみたり。僕はよくこの机で(※3)半田付けやっていますよ(笑)」
-半田付け、大の苦手でした!(泣)。半田付けもまともにできない私に改造の楽しさをもう少し教えていただきたいのですが-
「ハード改造については、いじったりして何かができた時の快感ってクセになると思うんですよ。簡単な電子工作でもいいから、自分で完全に作り上げたときの達成感は忘れられないと思います。あとソフト改造では、僕が一番最初にすごいなあと思ったのはウイイレで本物のロゴとかのユニフォームを出せたときですかね。あと、セレクトボタンを押すと得点が99になるっていう改造コードがありまして、編集部内でウイイレ大会をやったんですけど、僕が2-0で負けていたところを最後の2秒くらいで99点入れて勝ちました(笑)」
-では、これまでご自身がやられた企画で好きなものは?-
「亀田興穀の疑惑の試合(※4)の後に亀田祭というのをやったんですよ。たとえばマリオに出てくるカメのノコノコの顔を亀田に替えて踏みつけるとか(笑) 色んなゲームを亀田に書き換えて紹介したんです。もちろん、いろんな方々に協力してもらいました。7月号の企画『検証100』は、PSPをどこまで薄くできるか削ってみたり、とにかくどこもやらないようなことを100個実験してみました。ネタを100個集めるために死にそうになってましたけど (笑)」
-かなり自由にゲームを楽しんでいる感じがしますね-
「そうですね。ゲームに関してはもうとことん遊ぼうと。メーカーから提示されている遊び方だけがすべてではなく、自分たちでそれを使ってさらに色んな遊びができないかという感じですね。『ゲームラボ』は他でやれないことが色々やれる雑誌なんですよ。もちろんゲーム、パソコン、アニメといったオタクネタを中心にしているんですけど、その中でおもしろそうなものがあれば、なんでも取り込んでいけるんです。企画を考えるうえでは、第一に他誌やネットにはない情報を載せようと思っています。今はネットを調べれば色々な情報が出てきますけど、色んなものを比較・検証したり、海外の新しいものを紹介したり、量も質もどこにも負けないコアな情報がここに集まっているのがこの雑誌の強みですね」
※1 コナミから発売されている大人気サッカーゲーム『ウイニングイレブン』の通称
※2 こちらもいわずと知れた名作『ドラゴンクエスト』の略称
※3 取材させていただいたのは『ゲームラボ』がある三才ブックス会議室である
※ 4 2006年8月20日の亀田興穀ランダエタ戦
※1 コナミから発売されている大人気サッカーゲーム『ウイニングイレブン』の通称
※2 こちらもいわずと知れた名作『ドラゴンクエスト』の略称
※3 取材させていただいたのは『ゲームラボ』がある三才ブックス会議室である
※ 4 2006年8月20日の亀田興穀ランダエタ戦
(2009年08月)
