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世界には教育を満足に受けられない地域がまだまだあります。
今号のサンデー毎日では「秘密学校で学ぶ少女たち」を特集。
気になる内容をピックアップしてみました。
「女性にとって世界最悪の場所」とも呼ばれている国があります。
イスラム主義組織タリバンが支配するアフガニスタンです。
女性たちはさまざまな行動を規制され、小学校から先は学校に通えない状態が続いています。
現地の実情を描いた『タリバンの世界 秘密学校の少女たち』(毎日新聞出版)の著者が考える教育の機会均等の意味と日本の現状とは――
「常に恐怖と不安を抱えています」
2021年8月に約20年ぶりに国の実権を握ったタリバンは、女性の中等学校(日本の中学・高校に相当)や大学教育を停止しています。
首都カブールで暮らす17歳の少女は、代わりに私塾に通い始めたが、タリバン当局者の男性たちが規律違反を確認するために教室を視察にくるといいます。
タリバンの男性たちがやってくると、教室の空気が緊張します。
服装のチェックに引っかからないよう、少女たちはスカーフやマスクで顔を隠します。
数学や化学を学んでいると知られれば教室が閉鎖されるのではないかとおびえ、何か聞かれると「宗教科目を学んでいる」と説明するというのです。
視察は週2回だが、それ以外にも突然やってくることがあり、気を抜けません。
夜空に激しい爆撃音が響く
私は22〜25年にアフガニスタンなど南アジア8カ国を担当する毎日新聞のニューデリー特派員を務め、アフガニスタンや周辺国で暮らす女性たちへの取材を重ねてきました。
この少女も、当時から連絡を取り続けてきた一人です。
少女は、医者になる夢を抱いているが、海外の大学に進学する費用を工面する当てはありません。
今年2月以降はタリバンと隣国パキスタンの軍事衝突が激化し、夜間は自宅の窓が震えるほど激しい空爆に見舞われることもあります。
「空が真っ赤になり、激しい爆撃音が響いて恐ろしくなります。そんな夜は勉強もまったく手に着かなくなります」と嘆きます。
日本の格差とは
繰り返される戦禍やタリバン支配と聞くと、日本の私たちとは遠い世界の問題だと感じるかもしれません。
たしかに女性たちが置かれた状況は、日本と大きく異なります。
しかし、実際に現地の女性たちに話を聞くと、彼女たちの抱く夢や困難を乗り越える原動力は、日本で暮らす私たちとそう変わらないと感じました。
教育の門戸はすべての人に開かれているとはいえ、日本にも性別や居住地による格差は存在するのです。
まだまだ女性の格差についての問題は続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。
本誌では他にも、イラン戦争・徹底総括などを特集されています。
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