マスク退任報道の裏側。第2次トランプ政権を操る「テクノ・リバタリアン」の正体と、世界をシステム化する天才たちの“救世主思想”

  • 更新日
  • 有効期限 2026.06.28

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2025-04-21 発売号 (2025年4月29日・5月6日合併号)

 

テクノ・リバタリアンという言葉を聞いたことがありますか?
個人の自由を最優先する思想「リバタリアニズム(自由原理主義)」を、最先端テクノロジーによって実現しようとする思想のこと。
この、テクノ・リバタリアンについて、週刊エコノミストが特集。
どんな思想なのか、ピックアップしてみました。

 

希代のポピュリストと自由原理主義者のチームは斜陽の超大国を救えるか。
トランプに集う偏差値80の天才たち。
「我らは救世主」の思想を解読します。

テクノ・リバタリアン

米大統領選でトランプの「応援団長」を務めた大富豪イーロン・マスクが、政府効率化省(DOGE)を率いてアメリカの政治・社会を混乱させています。

 

その強引な手法への反発が強まったことでトランプ側が「足かせ」と感じるようになり、数カ月以内に退任するとも報じられました(4月初頭)。

 

ですが仮にマスクが政権中枢を去ったとしても、シリコンバレーで巨富を築いた「テクノ・リバタリアン」が第2次トランプ政権で大きな影響力をもつ構図は変わらないでしょう。

 

リバタリアニズムは「自由」を至上のものとする原理主義で、テクノ・リバタリアンはAI(人工知能)、ブロックチェーン、生命科学などのテクノロジーの指数関数的な進歩をさらに「加速」させることで、人類すなわち自分たちの「自由」の領域を全宇宙にまで拡大しようとしています。

 

イーロン・マスクの救世主思想

イーロン・マスクの奇矯な言動を理解する鍵は、「救世主」思想でしょう。

 

マスクはもともと政治にさしたる関心はなく、リベラルな民主党支持者でオバマのファンでした。

 

ピーター・ティールに誘われて第1次トランプ政権に参加したときも、気候変動の枠組みを議論するパリ協定からの離脱を機に距離を置くようになりました。

 

それがいまのように変貌したことを“闇落ち”と形容するならば、その原因はX(旧ツイッター)に熱中し、過激な左派であるウォーク(社会正義に意識高い系)から目の敵にされたことでしょう(マスクがウォークを挑発したともいえる)。

 

その後、ツイッター社を買収して“私物化”したことで対立は決定的になり、マスクは「リベラル」がつくる世界秩序、いわゆる陰謀論者のいうところの「ニューオーダー」に強い敵意を抱くようになりました。

超絶AIで行政を刷新

テクノ・リバタリアンに共通するのは、きわめて高い論理的・数学的知能をもつことと、その代償として共感力が低いことです。

 

アスペルガー症候群(発達障害の一種)を自称する者も多くいます。

 

彼らはエンジニアの視点で、あらゆるものをシステム化しようとします。

 

ビジネスでは、金融市場あるいは情報市場をより効率的にシステム化した者が成功するのです。

 

 

まだまだテクノ・リバタリアンについてのお話は続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。

 


 

本誌では他にも、「トランプ関税で自壊するドル」などを紹介されています。

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