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大人気漫画『神の雫』が今秋、山下智久さん主演の国際ドラマとして日本に上陸します。
ニューズウィーク日本版では、
『神の雫』が国境を超えて成熟していくアナザーストーリーを原作者・亜樹 直さんが寄稿しています。
そのほか、『世界のワイン新常識』や『ワインと外交』の記事で
人の手が織りなす複雑美味なワインの世界を読み解いています。
ワイン鑑賞の世界に酔いしれることができる
見逃せないドラマ
ここは女王の宮殿。
限りなく贅を尽くし、この世で最も優美な佇まいを持ちながら、決して気品を失いません。
ひと言で表すならば『エレガンス』。
これは、2004年から2020年まで青年雑誌『モーニング』で連載された漫画『神の雫』で、
銘酒『シャトー・マルゴー2002年』を描いた“ワイン表現”です。
原作者・亜樹 直「ワインを主役にした『神の雫』は、このようにワインのおいしさを詩のような文章で語る「表現」がところどころにちりばめられ、一風変わった内容でしたが、意外なことに多くの読者を獲得し、数年後には世界中で翻訳版が読まれるようになりました」
さらに、16年間に及ぶ連載が終了してから3年が経過した今、再び世界中から注目を集めています。
日・仏・米が共同で制作した国際ドラマ『神の雫/Drops of God』の世界配信が
この4月からアップルTVプラスでスタートしたからです。
(日本では9月15日からHuluで独占配信予定)
フランスの新進女優フルール・ジェフリエさんと人気俳優の山下智久さんのW主役という異色のキャスト、
日本語、英語、フランス語が飛び交う多言語ドラマであるというのも制作段階から話題になっていましたが、
驚いたのは配信が始まってからの反響の大きさです。
まず、最初の1週間で世界9位になり、その後まもなく99カ国でベスト10入り。
フランスでは、なんと人気第2位にランクインしました。
同国の代表的日刊紙フィガロには
「熱狂的人気を誇る同名の漫画を映像化したこのドラマ『神の雫/Drops of God』を見れば、ワイン鑑賞の世界に酔いしれることができる。見逃せないドラマだ」
という、絶賛に近い寸評が載りました。
原作者・亜樹 直「ワインの本場のフランスでこれほど好意を持って受け入れられるとは思いもしなかったが、ともかく国際ドラマ『神の雫/Drops of God』は、日本の漫画の実写化としてはまれにみる大成功を納めそうである」
本誌では、原作者・亜樹 直さんによる、原作がどのように生まれたかが紹介されています。
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