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慢性的な凝りや痛みといった不快感によく効くのが、マッサージ。
古くから世界中で愛されてきたコンディション術です。
筋トレが自体重で行えるように、適切なやり方さえわかればマッサージもセルフで行えます。
江戸時代に人気となった健康指南書『養生訓』でもセルフマッサージを推奨しているほど。
さらに最近、皮膚、皮下組織や筋膜を介したマッサージの効能が科学的に証明されつつあります。
ここで大事にしたいのは、『頑張らないこと』。
凝りや痛みでしんどいときに、誰しも頑張りたくはないですよね。
そこでTarzanでは、余計な力をできるだけ使わず、最大限のマッサージ効果が得られるメソッドを厳選しています。
今回は、この特集からマッサージが必要な理由やマッサージが効く理由をピックアップします。
マッサージが必要な理由
痛みが起こるメカニズム
クルマやスマートウォッチには、危険を知らせるアラーム機能があります。
それはカラダでも同じ。
カラダには、体内環境を一定ゾーン内に保つ仕組みが備わっています。
ホメオスタシス(恒常性維持)です。
このホメオスタシスから大きく外れそうになると、非常事態を知らせるアラームが鳴り響きます。
そのトップ3は『疲労』『発熱』そして『痛み』です。
肩や腰などから痛みアラームが出てくるメカニズムはこう。
特定のパーツに疲労やストレスが集中すると、その部分の筋肉などの軟部組織が硬くなります。
すると、周囲を走る毛細血管のネットワークが圧迫されるため、血流は悪くなります。
血流が悪化すると、組織が求める酸素や栄養素が十分届かなくなり、
代謝で生じた老廃物、疲労物質もどんどん溜まる一方。
それではホメオスタシスが乱れるから、
「早く何とかしてくれ!」というSOSとして痛みという信号が出てきます。
痛みをずっと感じていると、筋肉などの軟部組織は緊張してもっとガチガチとなり、血流は悪くなるばかり。
痛みアラームを無視しないで、筋肉などの軟部組織をマッサージでほぐして血流を促してあげましょう。
マッサージが効く理由
筋肉や筋膜を正しく整えてくれる
凝りや痛みを感じる筋肉や筋膜は、ところどころで癒着して硬くなっています。
マッサージはそうした癒着を物理的に引き剥がすことができます。
凝りや痛みを発する筋肉や筋膜には微細な損傷があります。
そこには免疫細胞が集まり、新たな線維状の組織を作り修復を試みます。
裂けたウェアの生地を繕うようなイメージです。
福井医療大学保健医療学部教授の藤縄理先生はこう話します。
「その繕い方が下手だと歪みや捻じれなどが生じ、それが新たな凝りや痛みの元になります。マッサージは新しくできた組織を、元の組織にフィットするように正しく繕い直す働きもあるのです」
マッサージには、筋肉を押し広げるミクロのストレッチとしての作用もあり、
硬くなったところが柔らかくほぐれます。
加えて、筋肉や筋膜の正常化に一役買うのが、マッサージによる固有受容器へのアプローチ。
カラダには、動きや姿勢の情報を脳に伝えるためのセンサーが随所に埋め込まれています。
それが固有受容器。
たとえば、筋肉には筋紡錘、腱には腱紡錘があります。
マッサージで固有受容器が活性化されると、カラダに負担の少ない動きや姿勢が自然に取れるようになり、
痛みや凝りの軽減に役立ちます。
本誌では、記事の続きをご覧いただけます。
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