心臓のことちゃんと知ってる? 『1日でバスタブ36杯分の血液を送り続ける』

  • 更新日

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

 

あなたの胸に隣り合わせて収まるのが、心臓と肺。

その働きは生きるうえで必要不可欠であり、両者が活動を終える『心肺停止』は、高い確率で死を意味します。

 

心臓病は日本人の死因の2位。

心臓突然死と肺がんはいつ誰にでも起こりうる病と言えるのです。

大切な生命維持装置である心臓と肺を深く知り、養生術を学ぶことこそ健康寿命を延ばす最善策です。

 

今号のTarzanでは、心臓と肺の養生術について特集しています。

その名から今回は心臓についてピックアップします。

 

いま、あなたの心臓がヤバい!
6分に1人、心臓で突然死している?

 

 

それまで元気だった人が、突然バタンと倒れて命を落とす。

いわゆる突然死でも、心臓が原因の心臓突然死がもっとも多いのです。

 

日本では、年間9万1498人が心臓突然死(心原性心肺機能停止)で救急搬送されて亡くなっているそう。

(総務省消防庁『令和5年版 救急・救助の現況』)

 

1日約250人、約6分に1人が倒れて亡くなっている計算です。

あなたが電車で1時間かけて通勤している間に、日本のどこかでおよそ10人が心臓突然死しているのです。

 

心臓突然死の多くは、心室細動という不整脈で起きます。

心臓を動かす電気系統に異変が発生。

心臓から血液を送り出す心室にブルブルと細かく震える細動が生じ、血液を拍出できなくなるのです。

 

「心室細動を発症すると3秒で意識がなくなり、心臓が止まって倒れて死に至ります」(心臓専門医・心臓病上級臨床医 大島一太医師)

 

心室細動で倒れると、1分ごとに約10%の割合で助かる確率が減っていきます。

倒れた人を見かけたら、まずは119番通報。

AED(自動体外式除細動器)の使い方や心臓マッサージを学んでおけば、救急車が到着するまでにサポートも可能です。

 

ちゃんと知ってる?心臓のこと
『1日でバスタブ36杯分の血液を送り続ける』

 

 

大きさは、だいたいその人の拳サイズ。

そんな小ぶりなのに、心臓は血液を体内の隅々まで巡らせるという大事な役割を一手に引き受けます。

心臓が1回の拍動で送り出す血液量は、通常エスプレッソカップ1杯分(約70ml)。

少ない?いやいや、心拍数が毎分70拍なら、1分で約5Lの血液を拍出する計算。

1日で家庭用バスタブ36杯分(7200L)の血液を循環させている、まさに小さな巨人なのです。

 

大島医師「心拍数が毎分70拍だと心臓は1日10万回拍動します」

 

哺乳類が一生で打つ心拍数は20~25億回とされますが、人生100年とするなら、ヒトの心拍数の総数は36億回を超えます。

ひょっとしたら本来の耐用年数を超えて使い続けるかもしれない心臓こそ、どこよりも真っ先にいたわるべきなのです。

 


 

本誌では、さらに心臓と肺の解説と養生術を特集しています。

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。