
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

トランプ大統領が中国を訪問したというニュースを見た方も多いのでは。
今号のニューズウィーク日本版では、「習近平が試みる米中関係の新定義」を特集。
気になる内容をピックアップしてみました。
9年ぶりに訪中したトランプ大統領に習近平が提案した「建設的な戦略的安定関係」がこれから重要になる理由。
「建設的な戦略的安定関係」の提法
ドナルド・トランプ米大統領が中国訪問を終えました。
北京で習近平国家主席の手厚い歓迎を受けた様子が世界中のメディアで報じられましたが、興味深いのは、首脳会談に関する中国政府の発表に今後極めて重大な意味を持つ可能性がある言葉が含まれていたことでした。
国営の新華社通信の速報によると、習氏は米中の間に
「建設的な戦略的安定関係」
を構築することでトランプ氏と合意したといいます。
これは米中関係の新しい枠組みであり、
「向こう3年間およびそれ以降の戦略的指針となる」
と報じられています。
こうした中国当局の言い回し(「提法」と呼ばれる)は、一つ一つの言葉に大きな意味があります。
最近では25年10月、トランプ氏が韓国で習氏と会談する前に、ソーシャルメディアで
「もうすぐG2が開かれる!」
と投稿しています。
ですが、中国側はこれを無視。
26年3月には王毅外相が、中国は
「大国による共同統治」
という倫理を支持しないと述べ、「G2」という概念を明確に否定しました。
それから2ヵ月たち、今度は中国が米中関係の枠組みを提示したわけです。
プロパガンダ機関を総動員
ただ今回は習氏が「建設的な戦略的安定関係」を語ったのとほぼ同時に、それを定着させるシステムが動き始めました。
米中首脳会談の数時間後には、国営メディアや共産党系メディアがこぞって、「建設的な戦略的安定関係」の解説を始めました。
これこそ提法を定着させるプロセスです。
例えば、国営多言語テレビネットワークCGTN(中国国際電視台)によると、習が示した枠組みには、
「協力を主軸とする積極的な安定」
「節度ある競争による健全な安定」
「管理可能な相違のある恒常的な安定」
「平和が期待できる持続的な安定」
の4つの側面があります。
このうち最も重要なのは、2つ目の「節度ある競争による健全な安定」です。
今回のトランプ大統領の中国訪問で、中国は何をしようとしていたのか…。まだまだ、詳細なリポートは続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。
本誌では他にも、ハンタウイルスを正しく恐れる、などを紹介されています。
【期間限定】『ニューズウィーク日本版 』を定期購読すると最大50%OFF!
今だけ!月額払いで5号連続50%オフ!
6号目以降もずっと15%オフ!【~5/31まで】
お得な定期購読をお見逃しなく。
この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。






