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中学受験を考え始めたとき、最初にして最大の悩みの種になるのが「塾選び」ですよね。
「やっぱり圧倒的な進学実績があるSAPIXに入れておけば間違いない!」 「有名なブランド塾なら、とりあえず安心」 ……そんな風に思っていませんか?
実はその塾選び、すごく危険かもしれません。
『御三家』などの華々しい進学実績だけを見てSAPIXなどのエリート塾を選んでしまうと、ハイレベルな授業についていけずにお子さんが自信をなくしてしまったり、親御さんのフォローの負担が大きすぎて家庭がギスギスしてしまったりと、思い描いていた結果とは真逆になってしまうことも多いのです。
中学受験において大切なのは、ただ「有名な塾」に入れることではありません。
まずは、お子さんの性格や学習面での特徴をしっかりと把握すること。
そして、その子に一番合った環境を見つけ、親がしっかり寄り添ってあげることこそが、合格への一番の近道なのかもしれません。
今号の週刊ダイヤモンドでは、各塾の本当の指導方針やテキストの特徴を解説します。わが子を潰さないための「正しい塾選び」の参考にしてみてください。
エリート塾?それとも面倒見のよさ?子どもの人生を変える塾選び
塾選びのファーストステップは、「難関校に合格させることを最優先にするか、塾におまかせするか」を決めることです。
例えば、夫婦そろって仕事で忙しいのにエリート塾に入塾させ、授業についていけずに個別指導塾や家庭教師を併用することになると、多額の費用がかかります。
それなら最初から「面倒見のいい塾におまかせ」したいというニーズは多い。
面倒見のいい塾の基本サービスは、「自習室がある」「いつでも質問ができる」ことの2つ。
早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研などはこの基本サービスが充実しています。
一方、エリート塾の代表格であるSAPIXには基本的に自習室がない。
授業の後にしか質問できず、親が勉強をみるか、家庭教師などを頼む必要があります。「親が大変」と言われる所以。
それでもSAPIXを選ぶ理由は、御三家など難関校への合格実績が圧倒的だからに他なりません。
千差万別!関東主要塾の特徴を伝授

では、関東の主要な塾にはどのような特徴があるのだろうか。四大塾を中心に見てみましょう。
まずは「早稲田アカデミー」。
体育会系のイメージがあるだろうが、今はただ厳しい指導というわけではありません。
面倒見がよく、宿題のチェックもしっかりする。志望校対策の「NN(何がなんでも)クラス」が充実しています。
テキストは四谷大塚の「予習シリーズ」を使用していますが、独自の宿題や小テストでハードルを上げています。
次に「日能研」。
中堅校に強く、保護者の満足度が高い。
「学習計画表」という学習の手引きを配布しており、どう勉強すればいいかが分かりやすく書かれています。
進度がゆっくりで、全ての内容を終えるのは小学6年の夏休み前。
上位校狙いには少し物足りない面もあります。
そして「四谷大塚」。
テキストの「予習シリーズ」は完成度が高く、幅広い学校の対策ができます。
以前は予習主義でしたが、時代の流れもあり、今は授業の後に復習に時間を割く復習主義にシフトしつつあります。
最後に「SAPIX」。
難関校向けの思考力を鍛えるテキストが特徴。
基礎的な問題から難問まで載っているが、高学年になると解説が少なくなり、親が教えるのが難しくなります。
圧倒的な合格実績を誇る一方で、授業の復習を中心に家庭で親がフォローする必要があり、負担は大きい。
志望校や成績が変化した場合は転塾も検討
四大塾以外にも選択肢はあります。
例えば「栄光ゼミナール」は中堅校向けで、手厚い指導が特徴です。また、SAPIXの講師たちが独立して作った「グノーブル」や「エルカミノ」「Z会エクタス」など、小規模で手厚い塾も存在します。
塾選びのポイントは、まず家庭の方針(親が教えるか、塾に任せるか)を決め、それに合った塾を選ぶことです。
途中で成績や志望校が変わったり、どうしても塾の方針と合わなくなったりした場合は、転塾を検討してもよいでしょう。
「今の塾では合わない」と感じたら、早めに見直す勇気も必要です。
塾選びは、親子の伴走の第一歩です。
ブランドや合格実績だけで選ぶのではなく、各塾の指導方針や特徴をしっかりと理解し、わが子の性格や家庭のサポート体制に合った「最高の環境」を見つけてあげてくださいね。
本誌ではさらに、関東とは異なる関西の塾の特徴を網羅&受験期直前に失速してしまう子供の特徴を解説しています。
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週刊ダイヤモンド(Diamond WEEKLY)
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