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本をゆっくり読むために旅へ。
旅をするお供に本を。
どんな理由でも、本を持って出かけるのに心躍る方もいるのでは。
今号の&Premiumでは、「旅と、本と」を特集。
どんな本を持って旅に出かけるのか、気になる内容をピックアップしてみました。
旅をするとき、あなたならどんな一冊を携えて出かけますか。
その地にまつわる物語に触れながら町を歩けば、旅の経験はより忘れられないものになりますし、日常を離れ解き放たれた場所でひもといた本の一節が、より深く心に沁みることもあります。
そして、旅をすることと本を読むことは、どこか似ているようにも思います。
そこに何があるかわからない世界へ飛び込んでいく高揚感。
それは Better Life に大切な心を育むための、豊かな時間です。
屋久島へ読書旅

詩人の言葉を巡る旅。―― 鹿児島 屋久島
樹齢数千年の屋久杉や深い緑の苔が織りなす神秘的な大自然が広がり、1993年には日本初の世界自然遺産に登録された屋久島。
この地に暮らし、多くの言葉を残した詩人・山尾三省。
屋久島発の雑誌『SAUNTER Magazine』の国本真治さんの案内で、三省が愛した島を歩きます。
千尋(せんぴろ)の滝
《屋久島は月のうち、三十五日は雨といふ位》と、作家の林芙美子が『浮雲』(新潮文庫)に記したほど、雨が多い。
島の中に約2000mの高低差があるため、雨は岩肌に根を張った原生林を潤し河口へと瞬時に流れ落ちます。
千尋の滝第二展望所からは、その地形の妙がよくわかります。
木々の間に花崗岩の岩肌が見え、視線を西に向けると、山岳信仰「岳参り」の詣先のひとつ、モッチョム岳。背後には眼下に集落と畑、大海原が広がります。
ヤクスギランド
標高500mを超える屋久島の山地に自生するスギの中で、特に樹齢1000年以上のものを「屋久杉」と呼びます。
良質な木材として江戸時代から年貢として利用され、大部分が伐採されました。
1993年の屋久島世界遺産登録を機に、2001年に立木の伐採が正式に禁止され、’19年3月に土埋木の搬出も終了。
標高1000〜1300mに広がる自然休養林であるヤクスギランド(屋久島町荒川)では、屋久島の壮大な自然を体感できます。

愚角庵
島の北部、白川山(しらこやま)に残る山尾三省の書斎。
晩年の12年を共に過ごした山尾春美さんが中心となって保存し、訪問客を受け入れています。
机の上は生前のままに、左手の辞書の上には、詩のモチーフにもなったサルノコシカケが。
「お祈りをするのが好きな人だったので、机に向かって書き物をする前、その日の気分でいろいろな神様にお祈りをして、午後は薪拾いや、畑仕事、家の修理などをして過ごしていました」と春美さん。
まだまだ、本との旅が続きます。ぜひ、本誌でご覧ください。
本誌では他にも、石川、鳥取、岩手などの旅が紹介されています。
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