上方芸能 発売日・バックナンバー

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戦後初の定席「天満天神繁昌亭」誕生で、上方落語は空前の活況に沸いた。オープンから五年余が経過して一時のブームこそ沈静化しつつあるが、今も賑わいは続く。今年は吉本興業が創立百年を迎え、桂三枝が大名跡「文枝」を襲名する華やかな行事も待っている。その一方、宝塚大劇場の観客数は年間百万人を割り、国立文楽劇場の入場率も五割前後に止まるなど、容易ではない事態も続く。狂言界では世代交替が進み、新劇界でも劇団の活動や存続に課題を抱える。特に大阪では、文化全般を取り巻く環境がますます厳しくなりそうだ。そんな今、上方芸能12ジャンルの現況を捉え、発展へ向けて何が必要かを考える特集を組んだ。




【 能 】
今後さらなる緊張感を 村上湛(明星大学教授・演劇評論家)
能を未来へと伝えていくために 山本章弘(観世流能楽師)
【狂 言】
ゆめゆめあるべからず。心得べし 西村彰朗(演劇評論家)
長い目で見た下支えを 善竹隆司(能楽師大蔵流狂言方)
【歌舞伎】
仁左衛門の牽引に期待 森西真弓(本誌編集代表)
すべての前提はよい舞台づくり 片岡秀太郎(歌舞伎俳優)
【文 楽】
スターの台頭が必要 水落潔(演劇評論家)
興業価値をなくさないように 竹本住大夫(文楽太夫)
【邦 楽】
時代と共振していくこと 高畠整子(元朝日新聞企画委員・社団法人当道音楽会理事)
筝の力を信じて 吉岡紘子(箏曲演奏家)
【邦 舞】
意欲に溢れる公演が続く 谷村陽介(舞踊劇作・演出家)
現代に通じる解釈が必要山村若佐紀(上方舞山村流・上方舞研究所主宰)
【落 語】
続いてほしい師弟制度の心 前田憲司(芸能史研究家)
大切な「時分の花」林家染丸(落語家)
【漫 才】
言葉を伝える熱意を軸に 本多正識(漫才作家)
漫才は不滅です青芝フック(タレント)
【浪 曲】
若手の成長に望みをかける 芦川淳平(浪曲作家・公益社団法人浪曲親友協会監事)
浪曲界全体を視野に入れて 京山幸枝若(公益社団法人浪曲親友協会会長)
【講 談】
発展途上の芸能-「歴女」を後ろ楯に 高橋圭一(大阪大谷大学文学部教授)
ストーリーの再構築を 旭堂南陵(講談師)
【現代演劇】
サバイバル時代の到来 立花惠子(演劇評論家)
幕開け 内藤裕敬(南河内万歳一座座長)
【音楽劇】
観客の中へ入り込む試みを 上念省三(演劇・ダンス評論)
人の感情に寄り添いながら 那月峻(歌劇★ビジュー主宰)


この人の日々
★弁護士で映画評論家、二足のワラジで奮戦する、坂和章平さん
★昼のテレビドラマ「鈴子の恋」でミヤコ蝶々役に挑む、映美くららさん
★松竹座二月花形歌舞伎で念願の上方喜劇を演じる、市川染五郎さん
★「笑いのタニマチ」で新作落語を披露し続け、開催100回目を迎えた、笑福亭仁智さん
★〈昭和の上方芸人 後藤清写真展〉をワッハ上方で開催した写真家、後藤清さん
★第39回大阪新劇フェスティバルで女優演技賞を受賞した、大阪放送劇団の、竹岡良子さん
エッセー 好きなせりふ 87
あきらめない 岡俊太郎(よみうり文化センター代表取締役社長)
せまじきものは宮仕え 浜村淳(パーソナリティ、司会、映画評論家)
スター途の風景 16
斉藤春子(地歌箏曲演奏家)
谷ひろし(人形劇団京芸代表)
花形クローズアップ 69
藤堂真沙子(民俗芸能アンサンブル若駒)
… ききて・広瀬依子
贔屓のひきおこ私 32
谷村陽介(舞踊劇作・演出家)が西川鯉右(日本舞踊家)の魅力を語る
なつか史スタア伝 32
植田耕司(季刊文化雑誌「湖国と文化」編集長)が吉田玉男(文楽人形遣い)を想う
美学な幕切れ 44
一期一会 栗本智代(大阪ガス エネルギー・文化研究所主席研究員)
ハンサムウーマンの立ち去りぎわ 玉岡かおる(作家)
私の朗読ROAD 14
相手に届く語り 石川豊子(大阪芸術大学教授・石川豊子ことば塾主宰・NHKカルチャー朗読/話し方講師)
奥深さと楽しさと 大橋文江(朗読工房主宰)
安らぐ居場所 38
森宮護(元小学校教師)
伊藤真宏(佛教大学仏教学部准教授)
江本東一(古文書を読む会八幡事務局)
水郡庸隆(エッセイスト)
『上方芸能』観・歓・楽・学 25
鈴木淳一(日本語教師)
野々山大輔(団体職員)
私の芸能肩入れ談 25
福地純一郎(自由業)
福井香那子(会社員)
私の趣味
黒星晴夫(京都府立医科大学産婦人科学教室助教)
丸田礼子(詩人)


芸能文化と文化施設の役割
大石時雄(いわき芸術文化交流館アリオス支配人)
能楽公演がインターネットのチケット販売に参入
種野奈都子(本誌)
松竹新喜劇も頑張らねば~藤山寛美と渥美清の心意気から~
米田亘(松竹新喜劇文芸部)
開設10年を超えた京都芸術センター
広瀬依子(本誌)


【歌舞伎評】顔見世にもう一味望む 上田由香利
人気と実力を兼ねる役者/『連獅子』での進歩/舞台は生きもの
【文楽評】「風」と「鬼」、旅路の果てに 森田美芽・片山剛
「風(ふう)」に溢れるいのち/新しい時代にふさわしい魅力を
【演芸評】漫才スタイルのつくり方 今村荘三
【演劇評】劇団四季の喜びとヤル気あふれる二つのミュージカル 大内祥子
ミュージカルとなったある家族の物語/「マンマ・ミーア」は女性への贈り物/大阪と京都の四季専用劇場の功績
【落語評】あつい思い やまだりよこ


霊感を科学する 88
古くていつも新しい「思い込み」と「願望」の危うさ 安斎育郎
結婚紹介所の詐欺的な実態/放射能、二つの思い込み/おわりに
映像の中の芸能 38
『番町皿屋敷』 藤井康生
「皿屋敷もの」と怪談/岡本綺堂の『番町皿屋敷』の粗筋/長谷川一夫と津島惠子の『番町皿屋敷、お菊と播磨』/東千代之介と美空ひばりの『怪談・番町皿屋敷』/市川雷蔵と藤由紀子の『手討』
情熱の歌舞伎俳優坂東竹三郎聞き書き 17
水口一夫
河内音頭取りの資料をめぐって 29
万国博覧会と河内音頭6 上海国際博覧会・中編 河内家菊水丸
上方芸能風土記 21
―鳥羽― 奥村功
松竹少女歌劇の足跡 32
肥田晧三
上方から世界へ 羽ばたく芸能 4
琴演奏家/生田流師範・松山夕貴子 川崎一朗
武智鉄二資料集成 64
権藤芳一
思い出ほろほろ劇場 32
柳たかを
イラスト・ルポ 118
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高宮信一


~各界の動きをお知らせします~
歌舞伎・文楽花ごよみ 藤岡英一
演芸かわら版 松尾美矢子
浪界ダイジェスト 芦川淳平
音楽芝居さんぽ 松本茂章

芸能ひろば(川柳人生劇場 木本朱夏/近頃映画事情 猪野美子/舞踊の表現 花柳禮叟/絵はがきオールドシアター 平川義浩/芸能の胎動 大阪樟蔭女子大学箏曲部) 人・まち最前線 白牡丹図 編集前記/バックナンバー案内/提灯広告・維持基金・意見広告/京町堀通信/芸能エッセイ/鬼ヶ島日誌/編集後記
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ことば遊びのひとつである「洒落」は、周囲の笑いを喚起し、場を和ませる効能を持っている。大阪には古くからいくつもの「洒落ことば」が伝えられ、人びとは困難な状況も洒落のめし、笑い飛ばしてたくましく生きてきたことを教えてくれる。だが、洒落の持つ力はそれだけではない。喜劇である狂言の笑いの三分類が「滑稽」「祝言」「諷刺」であるように、洒落ということばにもまた、気の利いた「ウイット」や機知に富んだことばの礫「エスプリ」という意味があるのだ。面白いことば遊びとしての洒落だけでなく、聴く人を感心させるウイット批判精神を発揮するエスプリがもっと社会で役割を果たせば、私たちの暮らしを改善し、充実して豊かなものにしてくれるだろう。改めて「洒落」を多角的に捉え、再発見する特集を組んだ。

☆特集
ことばの化粧とことばの礫 木津川計
洒落の三態-洒落・ウイット・エスプリ-/ことばの化粧(ウイット)とことばの礫(エスプリ)の違い/ことばの化粧(ウイット)とは何か―表現の狩人として―/想像―詩人と嘘つきの合作―/舞踏としての詩・対比としての詩―ウイットの本領をさぐる―/対比と喩え-直喩と隠喩/ことばの礫としてのエスプリ―新聞にみる政治笑話―/政治笑話の秀作24話―全417話中の5.8%―/「直ちに影響はない」はどう撃たれたか-/言い繕い、言い逃れる手法―隠し、ぼかし、遅らせる―/弱い批判精神のエスプリ―0.0012%の創作力―/機知に対する「嫌悪の情」を「親愛の情」に
洒落の効用 織田正吉
日本語はすべて洒落になる/『万葉集』の戯訓と『古今集』の洒落/かなの発生と洒落/物名と回文/駄洒落的思考の危険性
明治の大阪・滑稽爆弾炸裂! 吉野孝雄
「大正時代」というくくり方/謹厳な人格者/宮川松安のプロフィール/大阪市立市民館初代館長・志賀志那人/出会いネットワークのなかの浪花節演者/新作の探求・同時代へのまなざし/おわりに―浪花節にのこしたいもの
洒落という亡霊 石田柊馬
つきまとう曖昧さ/近代的なエスプリ/ギャグに抗する方途/〈洒落〉の風流心はなくなった
演じる側の変化 大池晶
近松の洒落精神 井上勝志
謡曲の利用/謎解きのおもしろさ/旧作の世界を蘇らせる/洒落に込められた意図
漫画家の洒落精神 篠原ユキオ、武田秀雄、たなべたい、南久美子、柳たかを

☆シリーズもの
この人の日々
★松竹新喜劇錦秋公演を控え、出演・演出に取り組む同劇団代表、渋谷天外さん
★『宝塚 幻のラインダンス~戦争で夢が消えた乙女たち』を著した、辻則彦さん
★『上方芸人 自分史秘録』を上梓したワッハ上方学芸員、古川綾子さん
★60歳からの充実、大正区の歴史を掘り起こすボランティア活動で4,000人の知り合いを得た、松田邦雄さん
★第4回関西朗読コンテストで宮沢賢治の『ざしき童子(ルビ:ぼっこ)のはなし』を読み、大賞を受賞した、峰松節子さん
★第三回システィーナ歌舞伎で石川五右衛門を演じる、片岡愛之助さん
エッセー 好きなせりふ 86
あたたかき湯の湧くところ、あたたかき人の情けも湧く 岡本修一(青蛙房代表取締役)
きれいは穢い、穢いはきれい 中村孝義(大阪音楽大学教授)
スター途の風景 15
市川右近(歌舞伎俳優)
鶴澤寛輔(女流義太夫三味線弾き)
花形クローズアップ 68
黒田恵(女優/劇団潮流)
… ききて・広瀬依子
贔屓のひきおこ私 31
高橋圭一(大阪大谷大学文学部教授)が旭堂南海(講談師)の魅力を語る
なつか史スタア伝 31
伊東雄三(毎日放送ゼネラルプロデューサー)が南田洋子(女優)を想う
美学な幕切れ 43
大阪がやっと思い出した芥川賞作家・開高健 福岡美彦(開高健展準備委員会委員長)
江戸時代への時空の旅 八杉淳(草津市立草津宿街道交流館兼史跡草津宿本陣館長)
私の朗読ROAD 13
生きた言葉を届ける 久保田ひさ子(人形館ぽー代表)
誠実さと真摯さを忘れずに 柳沢佐和子(朗読劇団あめんぼ座代表)
安らぐ居場所37
村野森(日刊スポーツ大阪本社野球グループ次長)
楠見静子(無職)
森川孝子(事務職員)
原強(NPO法人役員)
『上方芸能』観・歓・楽・学24
山元眞平(府立高校教諭)
木村友紀(元「上方芸能」編集部)
私の芸能肩入れ談24
渡邊秀志(高等学校教諭)
川越平八(無職)
私の趣味
河内香代(主婦)
掘田啓子(川西合唱連盟理事長)

◆追悼
茂山忠三郎さんを偲ぶ
味方健(能役者・能研究家) 森西真弓(本誌編集代表)

「第四回朗読コンテスト」を終えて ~感じ、考え、夢見たこと
菊川徳之助(関西朗読コンテスト審査委員長)

☆芸能ジャーナル
動き始めた新生「日本センチュリー交響楽団」
坂倉健(日本センチュリー交響楽団コントラバス奏者)
静岡県舞台芸術センターの新たな取り組み
松本茂章(県立静岡文化芸術大学文化政策学部教授)
苦戦が続く宝塚大劇場
小竹哲(朝日放送イベント事業部)
100回を迎えた「初心者のための上方伝統芸能ナイト」
森西真弓(本誌編集代表)

☆時評
【歌舞伎評】仁左衛門の『伊勢音頭』・海老蔵の『勧進帳』 上田由香利
関西風の公演/上方歌舞伎会の方向転換/嬉しい事態
【文楽評】漲るもの、そのすべてに 森田美芽・片山剛
政治悲劇と家庭悲劇のはざまで/今あるものへの距離
【演芸評】ピークでの引退。そして、こだわりコント。 今村荘三
【落語評】何が「プロ」なのか やまだりよこ

☆連載
霊感を科学する87
いいかげんにしなはれ、血液型人定め 安斎育郎
映像の中の芸能 37
『堀川波の鼓』 藤井康生
情熱の歌舞伎俳優坂東竹三郎聞き書き 16
水口一夫
河内音頭取りの資料をめぐって 28
万国博覧会と河内音頭5 上海国際博覧会・前編 河内家菊水丸
上方芸能風土記 20
―京の大仏― 奥村功
松竹少女歌劇の足跡 31
肥田晧三
上方から世界へ 羽ばたく芸能 2
日本舞踊家/藤間流師範・泉嘉夫 川崎一朗
武智鉄二資料集成 63
権藤芳一
思い出ほろほろ劇場 31
柳たかを
イラスト・ルポ 117
最新のイラスト・ルポは
高宮信一

☆情報スクラップ
~各界の動きをお知らせします~
歌舞伎・文楽花ごよみ 藤岡英一
演芸かわら版 松尾美矢子
浪界ダイジェスト 芦川淳平
音楽芝居さんぽ 松本茂章

芸能ひろば(川柳人生劇場 木本朱夏/近頃映画事情 猪野美子/舞踊の表現 花柳禮叟/絵はがきオールドシアター 平川義浩/芸能の胎動 天理大学雅楽部)人・まち最前線 白牡丹図 編集前記/バックナンバー案内/提灯広告・維持基金・意見広告/京町堀通信/芸能エッセイ/鬼ヶ島日誌/編集後記
1,676円
特集 大正100年―去るもの来たもの-大正文化を考える、時代の変化を乗り越えて、1920年代における浪花節と知識人、「芸術」と「民衆」の間での幕開け、他/霊感を科学する-涙見せずにさようなら/映像の中の芸能-『日本橋』
1,676円
特集 これでわかる上方芸能―55の疑問―-能・狂言、歌舞伎、文楽、舞踊、落語、宝塚・OSK、その他・一般/追悼・喜味こいしさんを偲ぶ-大池晶、熊谷富夫、中田明成/『武智鉄二という藝術』-「資料集成」からの取材ノート
1,676円
特集 シニア演劇の時代へ―表現する市民の広がり-趣味力と生涯学習力とは何か、シニア演劇の現状報告、自分自身の納得のために、他/追悼・茂山千之丞さんを偲んで-権藤芳一、ひらのりょうこ、木津川計、各界15氏が捧げる哀悼/霊感を科学する-野尻抱影にビビビッと!
1,676円
特集 笑いを切る―今みんなが気にしていること-笑いの文化の今―専門家はこう考える、読者が寄せる客席からの提案/『上方芸能』創刊40周年記念創作落語台本佳作受賞作-「天保山酒盛り」倉本立青、「おつゆ」本田久作/花形クローズアップ-片岡リサさん
1,676円
特集 広がる朗読・語り文化の課題-関西で朗読をするということ、言語芸術としての朗読、杳かなる響き『平家物語』、伝える朗読と表現する朗読/関西を拠点に活躍する68人を紹介-新版・関西朗読家名鑑/花形クローズアップ-奥村泰彦

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