●実験工房 直熱3極管300B=ウェスタン・エレクトリック年代別から現行管まで22種聴き比べ
テスター=新 忠篤/篠田寛一
製造年代の異なるウェスタン・エレクトリックの5種を含むヴィンテージ管7種、現行管15種を聴き比べます。
[試聴真空管]
◆現行管=エレクトロ・ハーモニックス300BEH Gold、サンバレーPrime 300B Ver.4、クラシック・チャイナ300B、トライオードVintage 300B、JJ 300B、クラシック・チャイナ300BC、オーディオスペース300B-G、ゴールデンドラゴン300B SUPER、ゴールデンドラゴン4-300BC、フルミュージック300B/c、KR KR300B、エミッション・ラボ300B-XLS、KR KR842VHD、フルミュージック300B/SE、高槻電器工業TA300B
◆ヴィンテージ管=セトロン300B、STC 4300A、ウェスタン・エレクトリック(WE)300B[98年製]、WE 300B[81年製]、WE 300B[米国軍用、57年製]、WE 300B[55年製]、WE 300B[刻印、1940年代]
●Vintage Analogue
SME 3009/3012=歴代トーンアームの音質比較
海老澤 徹/新 忠篤/箕口勝善
50年代末にオリジナルモデルが登場した名トーンアームSME。歴代の代表モデルを聴き比べ、音質をリポートします。
[試聴システム]
SME 3009 original、SME 3009 SeriesII、SME 3009/S2 Improved、SME 3009R、SME 3012 SeriesII、SME M2-12R
●Western Electric #6typeスピーカーシステム聴き比べ
新 忠篤/篠田寛一/土井雄三
1936年に登場したウェスタン・エレクトリック#6システムは、TA7331バッフル+13インチウーファーTA4171、22Aホーン+555 レシーバーの2ウェイ。ウーファーにTA4151Aを用い、597Aトゥイーターを加えた3ウェイで、22AホーンとTA7331バッフルのオリジナルモデル、レプリカモデルの音質を聴き比べます。
●タイプ別・スピーカーの真価を管球式アンプで引き出す
テスター=高津 修/篠田寛一
同軸型/ホーン型/平面型/小型モニター、4タイプの注目スピーカーの音が管球式アンプとの組合せでいかに変貌するか、設計ならではの音を引き出す組合せの妙はあるかを、試聴で徹底的に探ります。
[試聴スピーカー]
◆同軸型=タンノイSterling/SE、ムジークエレクトロニク・ガイザインME100 ◆ホーン型=JBL 4365、GIPラボラトリーGIP5005 SYSTEM ◆平面型=マグネパンMG1.7、クォードQUAD ESL2805 ◆小型モニター=ATC SCM19、B&W 805 Diamond
[試聴アンプ]
サンバレーSV2(2007)、エアータイトATM1S、P&C 45PushPull Stereo MK1、山本音響工芸A09S、クォード IIforty、EAR EAR534、マッキントッシュMC2102、オクターブRE280MKII、エアータイトATM211
●2011冬の注目新製品試聴
テスター=小原由夫/篠田寛一/高津 修/角田郁雄
この冬に登場する話題の管球式アンプやスピーカー、アナログ関連製品などのニューモデルを試聴、その特徴と音質を検証します。今号は管球式インテグレーテッドアンプ、パワーアンプ注目モデルが続々登場です。
●真空管アンプを再び探訪する
傅 信幸
日頃、最新のソリッドステートアンプでB&W Nautilusをマルチアンプ駆動する評論家の傅 信幸氏が、管球式アンプの現在の姿の探求と今日的な発見を求め、管球式インテグレーテッドアンプ6モデルを試聴します。
[試聴アンプ]
アコースティックマスターピースAM201、ラックスマンSQ38u、EAR EAR869 Black、オクターブV70SE、ユニゾンリサーチP70、クォードQUADII Classic Integrated
●新連載「Private Sturdy」角田郁雄バランス伝送によるアナログレコード再生を検証
外来ノイズに強いバランス伝送に対応するフォノイコライザー4モデルを試聴。その効果を実感します。
●連載「マイ・フェイバリット・シングス」第11回 小原由夫
最善の『至上の愛』を求めLP、SACD、デジタルファイルを検証
LPレコード、SACD、96kHz/24ビットのハイレゾファイルを、それぞれ2系統のシステムで聴き、ジョン・コルトレーン『至上の愛』の最良の再生を探ります。
●新・管球アンプキットを「組む」愉しみ
サン・オーディオSV2A3EPX
テスター=高津 修
クラフト初心者でも取り組め、管球式アンプの魅力の奥深さを味わう格好の入口となるキットアンプの製作リポートです。設計コンセプトも優れたキットアンプを厳選し、編集部による組立てプロセスをじっくりとご紹介しクラフトの楽しさと勘所をお伝えします。今号は、タムラ製作所製特注トランス搭載で知られるキットアンプの老舗サン・オーディオから新登場の2A3シングル・モノーラルアンプです。
●マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者であり熟達した設計者による新作アンプを発表します。回路解説、実体配線図と回路図、パーツリストとともに、管球式アンプ製作の過程と完成した実機を紹介します。
是枝重治◎5933プッシュプル・パワーアンプKSM59
送信機やカッティング設備に使われたトッププレート球807の高信頼管5933のプッシュプルアンプ。プリミティヴな積分補正型回路で優れた中高域の歪率を得て、色彩感豊かで彫りの深い再生を実現します。
●クリフォード・ブラウン&マーキュリー・レーベルの“発掘”プロセスと音の魅力
児山紀芳×常盤 清
80年代に、高音質のデジタル・トランスファーによって黄金期ジャズの未発表音源リリース、コンプリート盤発売と、目覚ましいアーカイヴワークを手掛けたジャズ評論家の児山紀芳氏、エンジニアの常盤 清氏が、音源を再生しながら、“発掘”プロセスとマーキュリー・レーベルの音の魅力を語ります。
●日常を彩るヴィンテージ=オーディオショップ「サウンドクリエイト」
山本浩司
厳選したヴィンテージユニットでオリジナルのスピーカーシステムを組み、最新の再生装置とも組み合わせる。本格派にも手応えがあり生活空間にも溶け込む、ヴィンテージシステムとの新しい付き合い方に焦点を当てます。
●自作派大集合 第54回
自作派の方々に、自信作をかたわらに真空管との出会いや音楽の愉しみ方を伺います。連載です。今号は直熱3極管PX4を用いたオール英国管シングルアンプ、20台以上の自作キャリアが活きた送信管801Aシングルアンプを製作したお2人の登場です。
●管球王国インタビュー「EAR代表 ティム・デ・パラヴィッチーニ」
●管球王国・実践ラボラトリー「SPレコードのDSDファイルをSACDプレーヤーで聴く」新 忠篤
DSDフォーマットによる高音質のデジタルファイルをDVD-Rに収録し、特定のSACDプレーヤーで聴く愉しみの提案です。
●音遊空間――音楽とオーディオに浸れる極上スポット the Foxhole(東京・武蔵野市)
●真空管&ヴィンテージ&パーツ・ショップをリポート◎アムトランス(東京・秋葉原)◎ウエスタンラボ(埼玉・所沢市)
管球王国の内容
- 出版社:ステレオサウンド
- 発行間隔:季刊
- 発売日:1,4,7,10月の28日
- サイズ:B5
オーディオの原点・徹底探求!最新の真空管アンプとウェスタンエレクトリックなど、ヴィンテージ・オーディオの音を聴いて魅力を探求!
オーディオの究極を模索する人の到達点はそれぞれですが、ひとつの究極は真空管とアナログレコードによるサウンドです。それをひとたび体験すれば、その魅惑から決して逃れることができないでしょう。管球アンプで聴けば、最新のSACDもアナログレコードも新しい魅力を聴かせます。『管球王国』は最新の真空管アンプから、歴史的価値のあるヴィンテージ・スピーカーやアンプの魅力を考察する記事を満載します。真空管やトランス、スピーカーについての豊富なデータを紹介して、実際に聴き比べます。キットや自作派のための製作記事もあり憧れのマイアンプが作れます。あなたもこの異次元ワールドの扉をたたいてみませんか?!
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