目次
特集「足関節のテーピング--私はこう考え、こう巻く」
テーピングはすでにスポーツ現場でよく使われている。本来はアメリカから入ってきたものだが、日本ではアメリカで用いられている方法以外にも、各氏が臨床経験やスポーツ現場での経験から多くの方法が実施され、より緻密で細かい独自の発展がみられる。
この特集では6人に取材、その考え方と実際の巻き方について紹介する。
1 道具と技術
2 身体機能とテープの機能--ファンクショナル・テーピング
1.基本的な考え方
小林寛和・財スポーツ医・科学研究所、日本体育協会公認アスレティックトレーナーマスター
2.女子バスケットボール選手へのテーピング1
岡村幸枝・トータルケアシステム、日本体育協会公認アスレティックトレーナー
3.女子バスケットボール選手へのテーピング2
伊藤由記子・トータルケアシステム、日本体育協会公認アスレティックトレーナー
4.女子バスケットボール選手へのテーピング3
津田清美・ゴールドウインスポーツサポート、シャンソン女子バスケットボール部トレーナー
3 外反捻挫、走り高跳びの踏み切り足、水泳選手へのテーピング
山本利春・国際武道大学、日本体育協会公認アスレティックトレーナーマスター
4 ラグビー選手の不安定でつりやすい足に対するテーピング
奥河 清・大阪体育大学ラグビー部トレーナー
Topic Scanning 新しい流れを読む
誰が運動を指導するか?
--資格と制度の今後
「医科学トレーナー」という新しい資格を中心に、運動指導に関する資格を論じる。
Editorial Report
メディカルフィットネスとリコンディショニング1
何が違うか、これからどうなるか
Athletic Rehabilitation
連載「スポーツ外傷の症候群としての捉え方2」
足関節toe-out 症候群(1)
蒲田和芳・横浜市スポーツ医科学センター
Sports Science Essay
新連載 「間」の考察から運動そのものへ--ドイツの運動科学理論とともに
初めからの物語
綿引勝美・鳴門教育大学
Exercise Medicine
新連載「運動療法指導ノート」
運動療法を指導する視点
坂本静男・順天堂浦安病院健康・スポーツ診療科
Life Science
連載「生命科学からみるスポーツ」--2
ストレッチは、なぜよいか
跡見順子・東京大学大学院生命環境科学系
Conditioning
新連載 現場に役立つコンディショニングの科学
アクティブレストの有効性
山本利春・国際武道大学
Information Technology
新連載「ITとスポーツ医療」
生き物のように成長するIT
片寄正樹・札幌医科大学
Watch and Write!
新連載 スポーツの「芯」
はじめに:なぜ、スポーツの書くのか
山田ゆかり・スポーツライター
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●月刊Sportsmedicineの基本ポリシー
本誌の基本ポリシーは、スポーツ医学を実践する人、その現場にいる人に実際に役立つ内容の提供です。ただ、この「役立つ」には「すぐに役立つ」ものと「やがて役立つもの」とがあります。本誌は両方とも重視します。
スポーツ医学は、スポーツ選手への医学的対応から始まりましたが、本誌で述べてきた通り、すでにスポーツ医学はスポーツ選手のみならず、広く一般に貢献できる分野になっています。本誌もスポーツ医学の対象をスポーツ選手に限定せず、その対象を広く捉えて、かつスポーツ医学・医療に携わる人を中心に据え、各分野に挑戦していきたいと考えています。
スポーツ医学・医療は人の身体活動、また人全体を対象としています。すなわち、学問領域で言えば、医学に限らず、どの学問も関連してきます。また、文化全般に関わってくると言えるでしょう。そこで本誌もやや広いスタンスでスポーツ医学を捉えています。
Sportsmedicineと一語にしているのは、sportsと medicine の融合であることを意味しています。必ずしも「医学の一領域」とはせず、もっと広い裾野で“sportsmedicine" を捉えたいのです。
●第28号の内容
★特集 足関節のテーピング
本誌第15号で「テーピング」を特集し、約100 頁の内容で大変ご好評いただきました。それに続く特集として、今回は足関節のテーピングに限定し、6氏に取材させていただきました。 テーピングは、テープによってスポーツ外傷の予防、治療、リハビリテーションなどの補助具として役立つものですが、決して画一的な対応ができないものであり、そこに洞察、工夫が生じ、かつ、“アート" としての「技」や「コツ」も重要になってきます。今回は、その「技」や「コツ」まで十分に触れることはできませんでしたが、機会を改めてこの問題に挑戦したいと考えています。
アメリカで生まれたテーピングではありますが、今回紹介させていただいたファンクショナルテーピングを始め、日本のスポーツ医学関係者が用いているテーピングには画一的でない、探究心を感じることができます。
★連載
前号から始まったのが跡見先生との対話形式での「生命科学からみるスポーツ」と蒲田先生による「スポーツ外傷の症候群としての捉え方」。今月の跡見先生の話は、ストレッチがテーマ。細胞からみるとストレッチはどういう意味があるか、その前半です。われわれがなんとなくやっている行為は実は細胞には大きな意味がある。生命の不思議さ、すごさを感じつつ話が進みます。蒲田先生の「症候群として捉える」という見方は、スポーツ医療に当たっておられる方には実践的であり、興味深いところではないでしょうか。
綿引先生には、前号の座談会を引き継ぐかたちで連載をお願いしました。運動や身体、時間や空間など、スタティックな捉え方ではなく、ダイナミックな論理で捉えるべきではないかという視点で、ドイツで盛んに議論されている運動科学の問題と、われわれが親しんできた日本的、東洋的な考え方を併せて論じていただきます。
片寄先生は自ら日常的にITを活用しスポーツ医療のネットワーク活動にも参加されています。これからのスポーツ医療の方向として、ITで何ができるか紹介していただきます。坂本先生には、連載第1回として、運動療法全般について語っていただきました。内科医として、スポーツドクターとして活躍されてきた同氏には今後は現場で運動指導に携わる方に役立てていただける具体例を挙げつつ解説していただきます。
国際武道大学で学生トレーナーたちと日々スポーツ選手に接している山本先生には、その現場での活動から生まれてきたコンディショニングやトレーニングについて語っていただきます。
最後に山田さん。スポーツ科学を知らないからと、アメリカに研修に行ってしまったというスポーツライターしては異色の人。その視点に共感し、長い打ち合わせを行い、今回の原稿となりました。
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商品情報・内容
- 出版社:ブックハウス・エイチディ
- 発行間隔:月刊
- サイズ:B5
■ スポーツ医学実践者のためのスポーツ医学専門誌
1989年10月、月刊トレーニング・ジャーナル創刊10周年に当たり、スポーツ医学実践者のためのスポーツ医学専門誌として創刊。従来のスポーツ医学誌は、ドクターのみを対象とし、アカデミックな内容であったが、本誌はあくまで現場でスポーツ医学を実践する人を対象とするため、広い意味でのメディカル・スタッフとし、プラクティカルな内容を提供しています。従って、現場でできるスポーツ医学に焦点を当て、取材を重要視しています。知識としてのスポーツ医学より、「使えるスポーツ医学」。また、第14号より1つのテーマを徹底的に追求する特集主義をとり、スポーツ医学の世界で話題になっていることを60~90頁のボリュームで編集しています。スポーツ医学関連ニュースや話題の出来事、療法、施設、人物、製品なども紹介。 61号特集:呼吸
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