表紙の人: Ruffa Gutierrez (ルッファ・グティエレス)
多くのおとぎ話は、不幸な境遇の少女が幸せを切り開いていくサクセス・ストーリーである。しかし幸せを手に入れるまでに意地悪な継母や継姉の仕打ち、魔女の呪縛、100年の呪い、毒リンゴ、恋人の裏切りなど、さまざまな試練に遭遇するのだ。
29才のルッファ・グティエレスは、伝説的なショウビズ・カップル(二枚目俳優のエディ・グティエレスと映画女優のアナベル・ラマ-)の娘だ。その輝かしい血筋にも関わらず、おとぎ話のヒロインを演じるのにぴったりだ。
恵まれた美貌とプロポーション、生まれながらの品の良さ、カリスマ性、エンターテイメント性。すべてを兼ね備えている。少女時代をアメリカで過ごし、家族とともにフィリピンに戻ってきてすぐに、多くの芸能関係者からアプローチを受けた。
15才で早くも頻繁にテレビに登場し、ティーンエイジャーの人気バラエティショー「ザッツ・エンターテイメント」や、若者向けコメディ番組でレギュラーをつとめている。
18才で映画界のスターに輝いたルッファは、大手映画会社、リーガル・フィルムと4年専属契約を取り交わし、90年代初めには、「最も将来性のある10代の女優」に選ばれたり、出演した映画で最優秀女優賞にノミネートされるなど、多くの栄誉ある賞を獲得した。
ミス・ワールド・コンテストでは、そのトップレベルの優雅さと自信で第二位を獲得、アジアのビューティ・クイーンにも輝いた。
現在、幸せな結婚をし母親にもなったルッファは、その座を次の世代に譲りつつあるが、彼女が業界に残した実績は大きい。
「私は自分の娘から尊敬されるような女性になりたいのです。そしてこの国の人々の役に立ちたいのです。自分が過去に犯した過ちから、多くのことを学びました。」とルッファは語っている。
1998年にはルッファの念願が叶い、無資本・非営利組織、ルーフ・ア・チャイルド財団が発足した。これは、さまざまなプロジェクトを通して、フィリピンの子供達の生活の向上と、貧困の改善に取り組むための団体である。
この事業がこれまでの仕事よりも、ずっと困難を伴うのは目に見えている。しかしルッファはこう反論する。「誰も私を止めることは出来ません。私は自分が進むべき方向に進むだけ。おとぎ話のヒロインでは終わらないわ。」
フィリピン幸福論
第10回 いつまでも「お客さん」をやっていませんか?
著者:三四郎
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